サイクルスポーツ3大炎上ネタといえば
- ディスクブレーキvs.リムブレーキ
- チューブレスvs.クリンチャー
- MTBはじめの1台はXCを避けろ
でしょう
特に規格ネタは可燃性が高い。「チューブレスはビード上がんないしシーラント管理めんどくせーし出先でパンクするとべとべとだしあんなん使ってるやつは頭おかしい」とか呟くときれいな花火が上がります
未来ある規格にbetするのが賢い大人の態度だと思うのですが、そうはいっても馴染みのある規格というのは人間なかなか捨てられないものです。私も脳みそ全部電脳化できる時代になったときその波に乗れる自信がありません。あなたはできます?電脳化
チューブレスは不要か
今日はタイヤ規格のお話です。SNSでよく見かける俺たちにはチューブレス不要論者の主張はこの辺でしょうか
- ビードが上がらない
- メンテナンス性が悪い
- シーラント管理が面倒
- パンクしたら結局チューブ入れるわけだし
- あれは買い替えさせようとするメーカーの陰謀だ
言いたいことは分かる。ロード、MTB、グラベル全てチューブレス(レディー)で運用しててどちらかというとチューブレス派閥に与するものなのですがめんどくさい
クリンチャー派閥の声の大きさはトラブル遭遇率とある程度関係してると思うんですよ。どの程度の人がトラブルを経験しているのか、Xでアンケート取ってみたところ思わぬ数字となりました。結論から言うと「みんなトラブってんなぁ」です
タイヤビードをフロアポンプで上げられたか
チューブレス(レディー)のトラブル断トツ1位はビード上げでしょう。アンケートも回答数が一番多かったです。
73.1%の人がビード上げに失敗した経験がありました。めっちゃ多いやん。自分ももちろんあります
エアリークの経験があるか
ビード上がってほっと一安心。でも寝て起きたら空気抜けてる、何が原因なのかぜんぜんわからん。これでダメなら捨てる!みたいな勢いで空気入れたらそれでなぜか安定したりして。チューブレスあるある
68.2%の人がエアリークの経験がありました。めっちゃ多いやん。自分ももちろん経験あります
タイヤ爆発の経験があるか
チューブレス(レディ)タイヤのトラブルで一番いやなものと言えば“爆発”だと思います
24.7%が爆発経験者。めっちゃ多いやん。自分の周りでは1人くらいしか経験してないので結構レアだと思ってた。Xのポストを見てると、ロードタイヤをチューブレス化した際にクリンチャーと同じくらいエアを入れて爆発させるケースが結構いるみたい。そういう意味では「一度は経験するが二度はしない」タイプのトラブルなのかも
3つとも経験している人が12.3%
73.1%×68.2%×24.7%=12.3%
全体の12.3%が3つとも経験しているということ。10人に1人以上いる。いやこれめっちゃ多いやん。もし自分がロードバイクメインで乗っていて、短期間に3つとも経験したら発狂して絶対チューブレス許さんマンになる。チューブレス論争の背景(声高にチューブレス不要論を主張する人たちの存在)にはトラブル発生率が強く影響してると思う
ちなみに3つとも経験のない幸運な人は0.6%(笑)
コンプレッサー欲しい?
ついでにビード上げの救世主、コンプレッサーのニーズについても聞いてみました
半数以上が欲しいって結果。めっちゃ多いやん。
アンケートまとめ
- ビード上げで失敗 73%
- エアリーク経験 68%
- タイヤ爆発経験 25%
- コンプレッサー欲しい人 55%
チューブレスシステムに関して言えば多くの人がなんらかのトラブルを経験しており、その際の悪い体験が激しいチューブレスvs.クリンチャー論争の背景にあるのではないでしょうか。正直ここでトラブルがなければもっとスムーズにチューブレスへ移行するっしょ
トラブル発生率を下げるには?
個人的には、タイヤ/リムの嵌合規格の改善。リムテープに代わる気密保持ソリューション、大容量のエアを通すバルブシステム、バルブとリムとの接合技術の向上、あたりは必須だと思います。あとは家庭で使える静音コンプレッサーね。要はインテグレーションをしましょうということ
ところが実際は統合されていない。ぜーんぶ1社のメーカーが作ってくれたら解決に向かいそうなんだけど。シマノ/コンチネンタル/Muc-offあたりで連合組んでなんとかしてくれませんかね!
そういや昔マビックがUSTって規格を出してたような。。。
ほんとこれで生きていたい
カンチブレーキ勢の落ち着きを見習えよ。
— まつやま (@MS758) September 14, 2024
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