首都圏のグラベルエリア、所在とその特徴

グラベル
首都圏(一都三県)の主要グラベルを一通り走ったので各エリアの特徴をメモがてら。なお具体的なルートは掲載しませんので悪しからずご了承ください。興味のある方はこちらまで

まずは河川敷

川あるところ河川敷あり。日本中どこにでもある川端の砂利道。首都圏でも多摩川、江戸川、相模川、利根川などいっぱいある。フラットで良く整備されていて非常に走りやすい。グラベル買ったらみんな真っ先に行くところ

相模川の河川敷グラベル

残念ながら景色もあまり変わらないしヒャッハーもないので何回か走ると飽きがち

 

東京都

 

続いて東京。東京都はそのほとんどが住宅。未舗装路を走れるのは町田・相模原(ここは神奈川県だけど)くらいですね

町田・相模原

町田市内には自然保護エリアがあって、その保護エリア内に散策路や小規模なトレイルがある。町田から繋がってる相模原は自然保護エリアは無いけど公園や里山に未舗装路が結構ある。人口が多いエリアなので台風とかで道が壊れても比較的短期間で直る

町田は〇〇〇〇と呼ばれるルートが有名(人が増えるのが嫌なので文字にはしませんが)で、首都圏在住の人は河川敷グラベルに飽きたらその次に走ることになるのでは?ここ結構難易度が高く、河川敷グラベルのイージーさとの落差が大きい。ここで落車の洗礼を受けた人も多いんじゃないでしょうか。優しい男性かと思って付き合ったらとんでもないモラハラ野郎だった的なやばさがある

住宅街とグラベルのアンマッチ感

自然保護エリアが含まれているため住宅街も近く、かなり珍しい都市型グラベル。緑豊かな一帯だが、近年は徐々に開発が進んでいる。とても悲しい

 

 

千葉県

 

千葉はのんびり北総、荒々しい房総の二つ。あまり走りこんでいないのでもう少し解像度を上げたいところ

房総グラベル

林道高山線、保田見線、柚子の木線等ですね。ゲートが無くモト含め情報が多いです。神奈川からだとアクアラインもしくは太平洋フェリー経由で海を渡れるために比較的アクセスも良い。

道の難易度は全体的には高め。獲得標高は多めで斜度きつめ、道はガレ気味です。手掘り隧道が随所にあるのがユニーク

このエリアは野生動物が多い(猪、キョン、サル、ヒルEtc)。ここ走ると腐海に飲み込まれる風の谷を想像してしまいます

土木予算がタイトなのでしょうがないが、台風のたびに通れないルートが増える。悲しい

辛うじて通れるグラベル

ここではラリークランキングという究極にやべーイベントが開催されている。友人が何人か挑戦してるが完走率は50%くらいか?やばい

 

北総グラベル

房総と比較するとのんびり農道系です。林道はほとんどなくて、軽トラが走れる程度のダブルトラックが細々と続いてる感じ。のどか。獲得標高は少な目ですし、初心者も走りやすい。獲得標高も少ないので荷物を積載してのバイクパッキング的な遊びも向いてそう。スーパーやコンビニも比較的少なく、そういう意味でもバイクパッキング圧は高いと思われます

農道系のんびりグラベル

限界ニュータウンと呼ばれるエリアも比較的近い

 

埼玉県

 

埼玉は東部の荒川、北西部の飯能・所沢かな

荒川グラベル

これも河川敷グラベルなんだけどスケールが違う

荒川の河川敷は最も広いところで幅2.5㎞にも及び、農道が網目のように走っている。河川敷なので背の高い木や建物が無く、空と地面しかない非日常感が味わえる

道はフラットで締まっており、初心者でも安心。ただ風は強めでタフなライドになりがち

どーーんと広がる農地

最近はバイクロアでツーリングイベント開催してた

 

飯能・所沢

有名な狭山湖グラベルがあり、狭山湖の北西部は農道やトレイルが広がっている。

道はイージーなグラベルからシングルトラックまでバリエーションあるが、難易度はそこまで高くない。市街地に近くインフラも整っているので遭難のリスクも低い。河川敷グラベルに飽きたらぜひ一度走ってもらいたいエリア

 

神奈川県

 

裏湘南、丹沢、小田原/箱根の3エリア

 

裏湘南

農道がメイン。グラベルというか、荒れた舗装が中心。丘陵地帯にあり斜度のきつい登り下りが多い。いっぽうで路面はガレてはいないのでとっつきやすい。ロード脚があればかなり楽しめそう。グラベルというかハイスピードなオールロード的

市街地に囲まれているためスタート/ゴールの自由度が高い。町田・相模原ほどではないがここも都市型グラベルと言えよう

裏湘南は景色の抜けが良いです

 

丹沢

ヤビツ峠もあるしサイクリストにはメジャーなエリアで、林道もたくさん走っている。戸川林道こと秦野市道52号線が有名。他の林道はゲートがあるところが多めで情報はあまり出てこない

戸川林道を上ると真夏でも涼しい

獲得標高は多めになる傾向。路面は荒れていないが残念ながらヒル多め。走るなら秋冬

最近は鶴嘴というイベントが開催されていて盛り上がりを見せる

 

小田原・箱根

小田原駅から見て西部/北部は林道や農道が多く走り、神奈川でも屈指のグラベルエリア。獲得標高多め、ガレてるルート多め、ゲート多め。インフラから離れて走ることになるのもあり、難易度は高い。グラベルから海が見えるのは割とレア

グラベルから海を眺める

このエリアはチャプター2のマイキー(マイケル・ライス氏)のホーム。定期的にライドをやってるので参加するのもあり

 

首都圏グラベル、プレゼンテーションにまとめるとこう

 

首都圏所在のグラベル、まとめるとこんな感じですね。他にも三浦半島とか、横浜市内とか、自転車が乗り入れられる大きな公園とか、ちょこっとしたルートがいくつかあるって感じ。伊豆大島も良いルートがあるんだけどあれを一都三県に入れるか迷って、今回は外しました

アメリカ中西部の地平線まで続く大平原の砂利道とか、アルプスの山々を貫く戦車道、みたいなのは当然無いんだけど、いろんなパターンのオフロードを手軽に楽しめる関東エリアも捨てたもんじゃないなと思います。もちろんそういうダイナミックなところも走ってみたいけど(笑)

こういうローカルなルートに魅力を感じるかは個人差がありそう。”グラベルライド”というワードをご近所サイクリングの延長と考えるか、それとも旅やアドベンチャーの一部と考えるかが大きいのかな。例えるなら、赤瀬川原平的なものが前者で、沢木耕太郎なものが後者というか

個人的には家から1時間圏内にどのくらい面白いルートを知っているかがサイクリストのQOLを決めると考えているので、こういう近場のルートは今後も開拓していきたい所存

 

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