機能的な簡易フロントラックであるJack the Bike Rack。デザイナーによる愛と拘りが詰まっており、オタク心に刺さった一品
メーカー | Wholegrain cycles |
商品名 | Jack the bike rack |
値段 | 17,600円(税込み) |
重量 | 730g(公称) |
対応ハンドル径 | 22.2mm、25.4mm、31.8mm |
サイズ | 縦224mm、横226mm、奥行284mm |
最大積載重量 | 5㎏ |
買ったもの
イギリスWholegraincyclesのJack the Bike Rackという製品
Jack the Bike Rackを選んだ理由
今ピストバイクを組んでる最中なんだけど「ピストにラック付けてピザ買いに行く」を実績解除したいから(笑)
ボルト留めのラックを良く見かけるけど、不要なときに都度外すのが面倒。取り外しが簡単なフロントラック、となるとJack the Bike Rackが最右翼。色々比較してみてこれが間違い無いかなと思い、購入した
ちなみにBikepacking.comのJack the Bike Rackレビューにはちゃんとピザを運ぶことにも触れられているw
“何でも屋”なバイクラック
英語で“Jack of all trades”というと『何でも屋』みたいな意味で。オフィシャルウェブサイトには“THE RACK OF ALL TRADES”と記載があり、”Jack of all trades”を意識したネーミングであることが分かる
どんなバイクでも取り付けられるし、どんな荷物でも運べちゃうよ、ってことですね
構造
ハンドルバーに引っかけて取り付ける簡易フロントラック。グランピーさんのショート動画が分かりやすい
間にナイロンキャンバスが渡してあるスチール棒のラックで、付属の紐でステムの下にテンションを掛けて固定する構造
ライドオアシスっていう同じような見た目のラックがあるけど、そっちはクランプでハンドルバーにしっかり締めこんで固定するタイプ。ライドオアシスでもほぼ同じことが出来て価格は3倍違う。じゃぁライドオアシスで良いじゃん、、、てはならないんだよなぁ(後述します)
取り付け/外しは工具不要
グランピーさんの動画の通り、取り付け/取り外しはめっちゃ簡単。①ラックをハンドルに乗せて、②ステムの下にストラップを掛けて、③ベルトを回すだけ。工具レスで作業が出来るのは非常に便利。例えばレース系イベントにラックに荷物を載せて自走で向かい、現地で外してレース参加、みたいなことが出来る。ネジ留めが必要なラックと違って現地で携帯工具で取り付けたらトルク不足で緩んでズレちゃう、みたいなことがない
取り付け可能なハンドルバーサイズは多い。ポピュラーな31.8㎜と25.4㎜、マニアックな22.2㎜にも対応している。ちなみに最近MTBで増えてきた35㎜には非対応
ハンドルとタイヤに225㎜のクリアランスが必要である点には注意が必要。ハンドルベタ下げのピストバイクには取り付けられず、スペーサー30㎜足してギリギリなんとかって感じでした。一般的なロードバイクはヘッドチューブ100~130㎜くらいなので厳しいと思います。
チタンのグラベルバイクには取り付け余裕
オタクデザイナーの愛と美学
間違いなくここのデザイナーはガチ自転車オタクなんですよ
ラック形状は日東のフロントバッグサポーターにインスパイアされたもの。目的がちょっと違うんだけど明らかに形を寄せてる。ステムの下に引っかけてテンションを掛ける、という構造も同じ
あとストラップ。下に通すベルトのデザインがトゥストラップのオマージュになってる。こんなの汎用のベルクロにすれば安上がりなわけ。でもわざとやってる。この辺にデザイナーのサイクリングカルチャーへの愛を感じます
付属のバンジーコードの長さがちょうど良い塩梅になってるところとか、絶妙なラックの背の高さとか、ピザボックスを模したパッケージデザインとか、手にすると細かいところまで拘ってんなぁと感じます
こう、プロダクトが呼びかけてくるわけですよ「俺はこんなの好きなんだ!お前らも好きだろ?!」と
繰り返しになりますがこのデザイナーは間違いなくオタク!
Jack the Bike Rackはこのデザイナーの愛と拘りが共感を呼ぶことでファンを増やしているんだと思います。これ買ってよかった。ライドオアシスより3倍高いけど満足度は3倍以上
ちなみに旧Twitterではあんま見かけないけどInstagramで検索すると大量に見つかるのがちょっと面白い
インプレッション
デザインが良くても使えなくては意味が無いんで、グラベルバイクに着けてグラベル混じりのツーリングに持ち込みました
ラックに載せたのは、ヘリノックスジェネリックなチェア約1㎏、それにウェアとパン。サイクリストにはわかっていただけると思いますが、長物が積めるのはありがたい。サイクルチェアリングが捗る
走ってみて。舗装は全く何も気にならない。つまり音とか振動とかがたつきとかそういうのを一切感じない。ハンモックのような作りなので地面からの振動が吸収されているのと、キャンバス生地が貼ってあるので接触音が少ないからだと思います。ストレスフリー
730gという重さも特に感じない。積載1㎏ほど載せて手放し運転しても問題無し。グラベルやシングルトラックもちょっと走ったけどそれも問題無し!
輪行時に邪魔にならないのも良い。横型ならそのまま、縦型でも外してベルトでどっかにくくっておける。ツーリングの際のお土産買うときに活躍しそう。道端に野菜の無人販売所とかあるじゃないですか。こないだビニール袋ぱんぱんのミョウガが200円で売ってて、荷物持てなくてあきらめたんですよね。これ使ってれば何袋でも持ち帰れたのに。。。
しばらくはグラベルバイクで運用予定。ピザ用に買ったんだけど、グラベルで年中使いそうな気がしてきた(笑)
まとめ
名前の通り”Jack of all trades”(何でも屋)なバイクラック。積載能力爆上げアイテムで、ネジ留めをしないため仕様変更が身軽。デザイナーの細部への拘りが感じられ所有欲も満たされる。値段は高いが買う価値がある
ハンドルとタイヤの距離に制約があり、もう少し小さいサイズ展開があると良いかも
Pros
- 付け替えスピーディー
- 固定しっかりでガタガタしない
- あふれ出るデザイナーの美学
Cons
- タイヤとハンドル距離に制限
- ハンドルバークランプ35㎜に非対応
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