3Dプリンンターを買いました
結論から言うと、サイクリストはみんな早く買った方が良いですよ
買ったもの
ENTINAってメーカーのを買いました。価格は2万ちょいとお手頃で、作れる大きさも10センチ四方でかなり小さい部類。入門用の3Dプリンターです
メーカー | ENTINA |
モデル | Tina 2S |
価格 | ¥23980(購入当時) |
本体サイズ | 210*290*210 |
本体重量 | 3kg |
印刷サイズ | 100*105*100 |
印刷形式 | FDM |
その他 | オートレベリング |
デザインについて
3Dプリンンターをスタートするネックは3DCADソフトなのですが、シェアの高いFusion360は個人利用無料!
使い方はyoutubeにあるので見ましょう
デザインの際はノートに簡単な構想図を書いてからCADに起こす方が良いかも。矛盾を潰せるし後で見返すことも出来るし
作ったもの
ペダルスタンド
とりあえずyoutubeのビデオ見てすぐ作ったやつがこれ。構想5分デザイン10分(笑)
出来上がりをみたときに「こんなんもはや召喚術じゃん」と思いました。未来が、魔法がうちに来たな、と
ツールケース
サドルバッグにツール類をまとめてるんですけど、バッグの中で暴れたりしてなんとかならんもんかと思って作ったやつ。ツールって個々人でパーソナライズされてるので、当然オーガナイザーもパーソナライズされる必要があるんですよね
カセットスプロケットホルダー
家に転がってるカセットスプロケットを整理したくて作ったやつ。スプラインの配置が等配じゃなくて、かなり手こずった
Goproのバッテリーケース
1個入るバッテリーケースはたくさんあるんだけど2個入れられるやつは無いんだよね、ってことで作ったやつ
※写真撮ってなかった
SPDペダルアダプター
これはダウンロードしたやつ。だいたいのものは「3D print 〇〇〇」で検索すると見つかる。ここには旧き良きインターネットシェア文化が生き残ってる
ペダルアダプターはネットで落とした3種類ほど印刷して試したんだけど、設計者の意図とかもわかって勉強になった。明らかに出来の良いのがひとつあって、プロの仕事~てなった(ちなみに右)
マックオフ+水道開栓カギ
マンションの洗車場の水道開栓カギは使うたびに持ち帰らないといけないんだけど、つい忘れてしまうのでマックオフと合体させたやつ
あとは家で使うちょっとした小物とかをちょろちょろと
ランニングコスト
フィラメントがざっくり200円/g。1個50gとかで作れるので100円/個くらい。内部の部品もノズルやベルトが消耗品らしいが、いまのところ大丈夫なのでコスト感は不明。家に何でも作れるダイソーがある、という理解をしている
買い足すべきもの
フィラメント
250gのフィラメントが付属するけどサンプル印刷で使い終わるので1㎏のフィラメントを買いましょう。 ちなみにサンプルはカエルが可愛いです。こないだ姪っ子がうちに遊びに来た際にお持ち帰りされました(笑)
フィラメントホルダー
1㎏のフィラメントはでかく、本体には取り付け出来ない。よってフィラメントホルダーも
予備のプラットフォーム
プラットフォームからワークが剥がれず、プラットフォーム面が痛むことがあるので、予備あると良い。夜のうちに出力したりするとワークが冷えてプラットフォームに密着しちゃうんだよね。対策としてプラットフォーム表面にうすーくグリスを塗って寿命を延ばすようにしてる
あと、材料を吐出するノズルが熱で痛むことがあるらしいが、予備は本体に1個付属してるのでとりあえずは大丈夫
ノギス
デジタルノギス大活躍。精度不要だし安物で十分
使ってみてわかったこと
得意なもの
- シンプルな形状(丸/三角/四角を組み合わせて出来るもの)
- ケースや治具類
苦手なもの
- 強度や剛性が要求されるもの
- 気密性が要求されるもの
- 複雑な構造(カーボンフレームのような局面等)
ちなみに複雑形状のものはビジネス化が進んでいる
間髪入れずに装着画像!!
めちゃカッコいい!!
エアロとか重量とかは知らん(笑)#Rocketmounthttps://t.co/4K1zjmCrEu pic.twitter.com/9k1e67d7Rf— マーラ様 (@mahrasama) June 5, 2024
今後はシンプルな治具/ケース類は個人で作り、複雑なものは専業メーカーが販売する形で棲み分けが進むのかもしれん
箱出しで使える?
難しい印象があったが箱出しで即使えた。今のところ失敗も無い。普及のための品質ラインは超えていると思う
印刷サイズが小型(100*105*100)でどうなのかなと思ったが、自転車用途であれば十分。必要なら分割して接着するとかでサイズは大きくできる(剛性は落ちるが) 。友人がでかいのを持ってるのでいざとなったら頼らせてもらうつもりw
ちなみに、3Dプリントは誰か持ってる人にお願いするとか、出力サービスを使うとかも手としてありますがおすすめできません。コスト面もそうですが、3Dプリントを家庭でやるメリットは「超高速でPDCAが回せる」ことにあります。失敗しても数時間後には次のバージョンを用意できることが強み。一昨年のサイクルモードでグロータックの中の人に試作品の中身を見せてもらいましたが、内部機構はほぼ3Dプリンター製でした。グ社の強み(小規模なのに製品リリース速度が速い)の一端を垣間見ましたね
まとめ
これは買ってよかった!
めっちゃ面白いからみんな買おう
物の見方、解像度が上がることうけあい
“晴走雨作”(晴れたら外を走り、雨なら家で3D印刷)というのが21世紀的サイクリスト像なのかもしれぬ
【参考】影響を受けたブログ
コメント