Canyon Inflite CF SL 6購入/レビュー

シクロクロス

Canyon Inflite CF SL 6を購入した
www.canyon.com

購入について

本体 ¥219,000
送料 ¥21,500
税金 ¥13,200
合計 ¥253,700
納期 発注から6週間で到着
いやー安いっす。

 

基本スペック

カラー Team Alpecin Fenix Replica
サイズ S(身長177㎝)
フレーム Canyon Inflite CF SL Disc
アクスル F:12*100、R:12*142
ブレーキ フラットマウント
コンポ Shimano GRX800,600,400ミックス
ホイール DT Swiss Cross LN 内幅21.6mmフックレス
タイヤ Schwalbe X-One Allround TLE
ステム Canyon V13 80mm
ハンドルバー Canyon H17 400mm
サドル Selle Italia Model X
シートポスト Canyon SP0042 VCLS CF

 

各部の重量

重量 フレーム1,220 g、本体8.89kg
届いたタイミングで各部の重量は確認済み。こんな感じ

Canyon Inflite CF SL 6重量

組立

簡単。特筆すべきこと無し。

 

インプレッション

インプレするのもおこがましいというか…。マチューが乗ってるバイクと(ほぼ)同じで、不満が出るのはあたまがおかしい。それでも気づいたことをいくつか。

レース

10月3日の茨城CX小貝川にエントリー。今まで乗ってたリドレーとはこんな感じで規格が違う。

  • アルミフレーム⇒カーボンフレーム
  • クイックリリース⇒スルーアクスル
  • チューブドタイヤ⇒チューブレスタイヤ
  • ミニVブレーキ⇒ディスクブレーキ
  • 10速⇒11速
Canyon Inflite CF SL 6@茨城CX取手ステージ

カーボンフレームが良い

めっちゃ走るこのバイク。おそらくスルーアクスル化の影響だと思うが、前周りの剛性が高く、フロントタイヤをラインに乗せたときにブレない。破綻せずに走れる幅が広いというか。ちょっとラフな操作でもバイク側でカバーしてくれる。後ろ周りもしっかりしていて四つ足で蹴っ飛ばすような加速をする。剛性は高く感じるが、乗っていて不快に感じるような硬さや不快感は無し。レース後半でタレにくそう(タレたけど)

ジオメトリーが良い

乗った感じは、以前乗ってたリドレーより安定感が高く、下が荒れているときでも安心して踏める。リドレーに比べるとかなり安定志向。半面、アクションはやや重く感じるし、旋回性についてもリドレーの方が良い印象。ホイールベースはリドレーは999mmに対しインフライトは1006mmと7mmほど長く、これも旋回性の違いに繋がっているのだろう。安定性と俊敏さはトレードオフの関係なので、ポジション出しなどで良いポイントを探っていくことになる。

水、泥の侵入対策がすごい

ヘッドベアリングのカバーは2重スルーアクスルのエンドは樹脂パーツでカバーシートポストもゴムで覆っているチェーンデバイスは小型で異物が絡まりにくい*1絶対にレース中にトラブルを起こさせないぞ!という強い意思を感じる。泥レースとなった小貝川でも当然トラブル無し。ひどく汚れたのでコイン洗車の高圧洗浄(自転車では禁忌)で思いっきり水を吹きかけたが、フレームへの浸水はほとんどなかった。この辺は実戦を通じたR&Dの結晶、という印象。

Canyon Inflite 2重のヘッドカバー
Canyon Inflite アクスルエンドの樹脂カバー
Canyon Inflite 樹脂のシートポスト保護
Canyon Inflite 小型のチェーンキャッチャー
Canyon Inflite 大きめのタイヤクリアランス
Canyon Inflite 大きめのタイヤクリアランス

GRXのコンポーネントが良い

変速はロードコンポのアルテグラよりもクリッカブルで、変速時の手ごたえがしっかりしている*2。重いわけではなくて「カチカチっ!」という手ごたえが大きく、変速している感覚が手のひらに伝わってくる。ディスクブレーキについては、ロードもマウンテンバイクもシマノコンポーネントなのでこの辺のタッチはかなり似てて、乗り換えても違和感が少ない。今までのリム制動ブレーキだと、レース直後に毎回手のひらが攣っていたのだが、さすがGRX、そういうことも無い。カーボンフレーム化と併せ、体へのダメージが相当減らせていると思う。

シマノGRXコンポーネントと堅牢なアルミパーツ

一部のパーツは専用規格

バラして分かったけどスルーアクスルのネジピッチが1mmだった*3。アクスルを人と貸し借りしたりする人は滅多にいないと思うけど、アフターパーツとして社外品を購入するときは注意したい。
ステアリングコラムが1-1/4という特殊規格なのでステムの互換性が他と無い。ポジションが出てしまえば問題ないが、あれこれ試行錯誤が入ると入手性の悪さが気になるかも。とはいえジャイアントのOD2規格ステムが使えるので、ブランドが気にならないならショップで買えるのはありがたい。

会場で被りまくる

関クロ(関西シクロクロス)ではリドレー/エディメルクスが大人気というが、自分が参加している関東圏のレースは圧倒的にキャニオンが多い。モデルイヤーで大きくコスメティックスが変わっていないこともあり自分のバイクがどれなのか本当に分からなくなる。とにかく派手なサドルとバーテープでカスタムするのが最良じゃないかと考えている。

カスタマイズの余地はあるか?

サドルやポジション周りは好みでカスタムするとして、他に手を入れるところはあるだろうか。ホイールはやや重めのものが付いている(1900g弱)。が、21.6mmと幅広のフックレスリムでエアボリュームもあるし、転がりも普通に軽いので正直軽量なものに変更してもそこまで変わらなさそう。順位をあと1番上げたい!とかならカーボンホイールに換えるかな、と。現時点では吊るしのアッセンブルで十分

DT Swiss Cross LN 内幅21.6mmフックレス

細部が相当煮詰まっていて、非常に完成度の高いバイクだ。吊るしの状態で十分にシクロクロスレースに参戦できるし、ちゃんと走れれば結果もついてくるだろう。
当然、CXはフィジカルが重要なファクターとなるスポーツなので、バイクを変えたくらいで劇的な変化は当然ない。以前乗っていたリドレーと比べると、コース1周のベストタイムだけなら変わらないのではないかと思う。しかし、10周走ったら確実にキャニオンの方が速いだろう。アベレージが高い。また翌日のダメージ量も相当違う。

【追記】
2022年9月の茨城CX#1涸沼MM40で勝ちました。インフライトはいいぞ!

まとめ

Pros

圧倒的なコストパフォーマンス
捨てるところが無いパッケージングの良さ
水、泥対策が完璧に近い

Cons

レース会場で被りすぎ、自分のバイクが探せないw
スルーアクスル、ステムなど一部パーツが特殊規格

 

これからレースではこいつが相棒。よろしくお願いいたします。

あとはフィジカルだけ…

 

【余談】

グラベルライドで使えるか?

林道ライドで数回使用してみた。タイヤは32Cのシクロクロス仕様のままなのでガレた林道は苦手だが、固く締まったオフロードなら余裕。ダボ穴が無いので本格的なバイクパッキングは出来ないが、日帰りなら全く問題無し。キャニオンはグレイル、グリズルとグラベルラインナップもあるので、グラベルメインなら当然そっちが良い。

【追記】
タイヤをIRC BOKEN Plus 38Cに履き替えたらガチのグラベルバイクに化けた。結構ハード目のグラベルも走ったが(これとかこれとかこれとか)、100%信頼して走り切れる。

 

ロードバイクとして使えるか

ホイールをロードに替えると無茶苦茶走る。目をつぶるとロードバイクとおんなじ。ハンドルポジションを変更して、ホイール、タイヤ、チェンリング、カセットスプロケット等を交換すると本当にロードっぽく走れると思う。ただ、そこまでして?と聞かれると結構疑問。フロントシングルなので最高速は制限されるしね。
メインはCXで、たまにタイヤを換えてツーリング、みたいなユースケースなら良いかも。

【追記】
ロードタイヤに変更してAACR(アルプスあずみのセンチュリーライド)走ったけど、ロードと比べるとリラックスしたポジションや、ロードより少し低剛性なところがばっちりだった

 

【閑話】
Plover Cycles=中華カーボンじゃないの?

別に中華Loveというわけでもなく。リーズナブルならなんでも良い*4。シクロクロスバイクに関しては、キャニオンより安く、キャニオンより高性能な中華系バイクが見つからなかった…。そこそこ走りそうなのは以前のエントリーであげたFM686くらいだろうか。これはどうもOEM専用品のようで個人で手を出しにくいのが残念。もともとシクロクロスバイクは不人気だからね、しょうがないね。中国でシクロクロスが盛り上がれば良いのが出てくるかも?

*1:片側がオープンになっていて泥や草が外に逃げるので詰まりにくい

*2:内部的に異なるのかレバー形状の違いによるものなのかは不明

*3:いろいろあるがピッチ1.5mmが主流

*4:リーズナブルの判断基準は「もし落車等やばい瞬間があっても躊躇いなくぶん投げて体へのダメージを減らせる」こと

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