グラベル用750b(29.5in)ホイール?

MootsとWTBが共同で新ホイール規格、750b(29.5in)を提唱、プロトタイプをお披露目、というニュース

Could 750d be the new standard? Prototype WTB tyres and wheels trial larger gravel wheel size
Just when you thought it was safe, WTB and Moots collaborated on a fresh 750d wheel size standard

ホイールを現状より大径化し、高速化とガレ場への対応能力を上げて行こうというコンセプトのようだ。ホイールを大きくするのは既にMTBでも通ってきた道。かなり気になる

具体的な規格

記事には具体的な規格については述べられていない。リム規格のETRTOには750bという規格は無いようなので、WTBの独自規格ということかな?
700Cのリム系はETRTO規格だと622mm。750bはどれくらいだろう?29.5inと謳っているので、700c(29in)より0.5インチ(12.7mm)大きくなる?

10~15mmほど大きくなると、632~637mmというイメージだろうか?
記事の写真だともう少し大きく見えるが…実際どうなんだろう?

大径化のメリットとデメリット

メリット

・悪路走破性の向上
・レース速度の向上

デメリット

・重量増
・ハンドリングがもっさりする

現時点ではメリット、デメリットを秤にかけ、フィールドでテストして製品化が可能か検証している段階、だろうか

製品化のカギ

記事を読む限り、このプロジェクトは今のところ市販化を前提にしていないようだが、当然色気はあるだろう
・実戦でのパフォーマンス向上が確認できること
・他メーカーが採用に興味を持つこと(※)
が重要なのだろう。特に2番目は無視できない。どれほど優れた規格でもメジャーにならない限り普及はしないのは歴史が証明してきた
パフォーマンスに関してはUBなどのビッグレースでどれくらい成績に繋がるかがポイントだろうか?

こういう新機軸は好きなので今後の動向に注目したいところ

※スーパーブースト、SDGのi-BEAM、Aiオフセット、ロードにおける35mmハンドルクランプ径など、理論的には優れているのに採用メーカーが少なく生き残れなかった規格はたくさんある

日本人(アジア人)には合わない説?

仮に750bホイールが市場に出た場合、それを否定するような言説が国内で出るのは想像にかたくない。曰く「日本のグラベルシーンでは700cで十分」「日本人の体格では750bは持て余す」などだ

本当だろうか?

いやそんなことねーから

1990年代後半以降、MTBでは29インチ化が進んだが、「身長が低いアジア人、あるいはアジアのフィールドには大径ホイールは合わない」論が出た。実際、GIANTとブリジストンアンカーなどは、少し小さな27.5インチを主な規格として採用し29インチ勢に対抗した。しかし2023年現在、MTBでは圧倒的に29インチが主流となっている。GIANTは29インチに鞍替えしたし、ブリジストンアンカーは29インチを採用することなくMTBから撤退しようとしている。アジア人の体格でもアジアのフィールドでも大径ホイールにアドバンテージがあることが既に証明されている

グラベルで仮にホイールが大径化したとして、それを頭ごなしに否定するのはちょっと違うかなと思う

ロードバイク界隈で過去起きた、リムV.S.ディスク論争やクリンチャーV.S.チューブレス論争などを思い起こすと、新規格忌避の姿勢には多分に心理的なものが含まれているように思う。「新規格ってなんかイヤだし今まで自分が使ってきた規格が否定されたようでなんかイヤだし自分も否定されるみたいでなんかイヤだからオーバースペックとかメンテナンス性が足りないとか人間の身体能力的にはこれで十分とか適当に難癖付けてイヤって言っておこう」みたいな、ちょっとかたくなな態度

グラベル用750b(29.5in)が市場に出るか出ないかはまだ全く分からないが、もし市場に出てきてもアジア人はちゃんと使えると思う。このへんなるべく平らかな目線で見るよう心掛けたいところである

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