Thinkrider X5 neo本体の揺れについて

先日アップしたThinkrider X5 neoについてのエントリーではこう書いていた。

カタログに嘘がある。左右へ8度づつ揺れることでフレームへのダメージ軽減と自然なペダリングを、みたいなことが書いてあるが、揺れませんw いや、揺れるのかもしれないけど、触ったり乗ったりする限りそういうギミックは確認できない。

先日、Twitterで「脚部が撓むことで左右に8度動く構造ですよ」と指摘があった。
カタログを確認すると確かにそう書いてある。

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Thinkrider X5 neoカタログ(スイングの箇所)

えーとなになに?

The X5 neo provides a more NATURAL riding feel with innovative “Seal Flippers” designed supporting base.
It is equipped with simple beauty, and have a full use of flexible SUS material. It is also allows a ±8° swing during riding, by protecting the carbon fiber frame and improving the riding experience.

【訳】
X5 neoは、革新的な「シールフリッパー」設計の本体サポートベースにより、より自然なライディングフィールを実現します。
ベースは、シンプルな美しさを備えた、柔軟性のあるSUS素材を全面的に採用しています。また、ライディング中に±8°のスイングを可能にすることで、カーボンファイバーフレームを保護し、ライディングフィールを向上させます。

ほんとに~?

 

キモは本体を支える翼状のプレート部分だろう。

 

カタログにはSUS素材って書いてある。いわゆるステンレスのことだ。
ひとくちにSUSといってもかなり種類があるが、どれも強度があり、錆に強いので汗に触れるローラー台にはうってつけの素材だろう。
caddi.jp
ただ、Thinkrider X5neoのプレート、ステンレスじゃないと思うんだよなぁ。表面が鏡面仕上げになってるし、後述の背面リブの溶接痕がキレイ(いわゆる溶接焼けが無い)なので、間違いなくクロムメッキ仕上げだと思う。錆に強いステンレスをメッキ仕上げする意味なんてなくない…?

 

なーんか、SUSじゃなくて普通の鉄素材にクロムメッキ仕上げしてるだけなんじゃないかなぁ。。。

 

次に構造。この翼状のプレートは厚み5mm。上から見ると若干左右非対称。ホイールが来るところが本体とすこしオフセットしているのでバランスを取るためにそうなってるのかな。本体には4本のボルトでがっちり固定している。そしてこのプレート、裏をひっくり返すとリブがある。リブって要は強度を上げるための支持構造のことだ。

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Thinkrider X5 neoを裏から見たところ

kentiku-kouzou.jp
5mmのステンレス(鉄かも)板にリブ入れたこの板、いったい何キロの荷重で8度スイングするんですかね???

 

実際、体重を左右に掛けてもほとんどスイングしない。若干は揺れるけど、これは下に引いたアルインコのマットが沈んでるだけっぽいし。思いっきり体重掛けたら取付部から「ミリッ、メキッ」と嫌な音がしたのでそれ以上揺らすのは止めておきましたw

 

個人的な結論としては、やっぱ嘘*1なんじゃないかな、と。

これを8度も変形させるのは相当の荷重が必要で、実際にやるとフレームや本体に負担が掛かり過ぎると思う。ついでに言うと左右非対称デザインなんで、もし一定の荷重でスイングするなら、左右のスイングも左右非対称になるはず*2

一応どういう根拠で8度としているのかメーカーに問い合わせてるけどまだ回答無し。

きっとさ~、設計の時点ではSUSのリブ無しだったんじゃないかなぁ。それでグイングイン動くはずだったけど、量産段階で何か問題が起きて設計変更したんじゃない?カタログは作っちゃったからそれはもうしょうがないか、みたいな。

気が向いたらアルインコのマットを除いて負荷を掛けてみようかな。

*1:もしくは誇大

*2:翼が長い右側に強く傾く

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