PRESTIGE
- 〔人に払われる〕敬意、尊敬
- 〔地位などによって得られる〕名声、高い評判
ここからの写真は辻啓氏。好きに使って良いそうです。太っ腹過ぎませんかね
最高でした
以下メモ
日時
2024年9月7日(土)~8日(日)
天候
9月7日 曇り時々晴 24℃/31℃
9月8日 晴後雨 24℃/29℃
暑すぎず寒すぎず、ロードバイクで走るのにちょうど良い気候。
場所
福島県裏磐梯エリア
レギュレーション
4〜5人編成チームを組んで走るイベントで全員同時にゴールする必要がある。制限時間は12時間。チームでの自己完結型ライドというコンセプトのため、主催によるヘルプは行われない(空気入れ持ってても貸してくれない徹底ぶり!)
エントリーフィー
7000円ほど(エントリーシステムがドル?ポンド?ベースのため人数や時期で少し異なった)
土曜の夜にパーティーがあってそっちは1万円ちょっと
辻啓氏に写真撮ってもらって7000円は破格
ルート
距離151㎞、獲得標高3300m
桧原湖をスタートして猪苗代湖まで南下し、そこから最高到達地点1620mの浄土平まで一気に登る。浄土平から福島市内まで駆け降りて、また1000m登って、そのままアップダウンを繰り返しながら秋元湖の湖畔を走ってスタート地点へ戻るルート。タフです。イベントじゃないと途中で引き返す自信がある
翌日日曜は桧原湖をぐるっと1周するソーシャルライドもあった。そっちは30㎞くらいのイージーな感じ
ウェア
過去のプレステージは“全員がお揃いウェアを着用する”という規定があったのだが、今回から廃止されている。そしてウェアはラファじゃなくても構わない。レギュレーション変更これ幸いと全員バラバラで参加。なお、他の参加者は9割がたお揃いウェア。そのうち8割はRaphaを着用
自分はいつも通り中華。みんな大人のサイクリストだから何も言われなかったけど「自由とは言ったがそういうことじゃない!」と心で突っ込んでたと思う
メンバーとバイク
今回3チームでエントリー。普段はグラベルライドをしているメンバーのため、ロードバイクに乗っている仲間を見るのはとても新鮮
ICAN A9 |
TIME モデル失念 |
エクイリブリウムスチーム |
FOCUS IZALCO MAX |
FACTOR OSTRO VAM |
Chapter2 モデル名失念 |
MERIDA スクルトゥーラ |
DAVOS D-309 |
GIANT TCR |
Cannondale SistemSIX |
Cannondale CAAD |
Colnago C60 |
Ritchey Road logic |
自分は久しぶりのICAN A9
フレーム/フォーク | Plover Cyclesオリジナル(ICAN A9) |
ハンドルバー | ICAN HB-A9(400㎜) |
ステム | UNO 100㎜ |
ホイール | Yoeleo C35 |
タイヤ | Panaracer アジリスト28C |
グループセット | Shimano 105 Di2(R7150系) |
ボトムブラケット | 中華(ZTTO) |
ペダル | Shimano アルテグラ(6800系) |
バーテープ | DEDA NASTRO TAPE |
ボトルケージ | ボントレガーバットケージ、SUPACAZ Side Swipe Cage Black Right |
サドル | セライタリア SLR |
バッグ | 中華(BUE) |
バッグはエアロダイナミクスを優先してフレームバッグ。今後も使う頻度低いだろうなぁと思ったので中華。BUE(Bike Ultralight Equipment)だそうです。普通に使えました
ホテルの宴会場にバイクを置かせてもらえた。参加者のバイク大集結。そうなったらみんなでバイクチェックするのは自転車乗りの性。全体的に金属フレームが多い。でもバイクロアとは違ってSurlyがいなくてKUALISとかIFとか。いわゆる「あがり」系というか。バイクイベントでヤリスのごとく見かけるS-WORKS Tarmacはほとんどおらず、逆にエートスが数台いてびっくり。グラベルバイクも全体の1割くらいはいてそっちもびっくり
ライド
ルートセットは写真撮影も行ってくれた辻啓氏の監修。車の交通量の少ない旧道?脇道が多く、景色もダイナミックで飽きることが無い。特に前半の浄土平へ向かう道中はどんどん高度が上がって景色が抜けて行き最高の一言
チームメイトが百戦錬磨だったのでペーシング完璧。ゴールでちょうど死ぬペースで引いてくれ、感謝しかない。タイムを競うイベントではないが、4番目のタイムでゴールしたので頑張った方では?
ちなみに自分のコミュニティから3チームがエントリーしたが、どのチームも危なげなくゴールしている。各チームに1人以上SR持ちをアサインしたことと、チームでなるべく脚を揃えたのが奏功した。なおトラブルはゼロ。怪我無く帰るのが大人のサイクリストの努めです
通過儀礼としてのプレステージ
Raphaプレステージって、通過儀礼としての側面がある
ブルーラグブログにもこうある
皆で乗り越えた、いくつもの峠の記憶が
自分を成長させたのではないかと思います。
プレステージはサイクリストを成長させる。ライオン狩って大人として認められるマサイの通過儀礼(イニシエーション)と同じだよね。実際、走り終わった後に連帯感がバチっと生まれたもん
Raphaはこういうイベントを年中開催して、あちこちで大人のサイクリストを量産しているわけだ
そして比較的サイクリング文化が貧弱な地方都市でこういうロールモデルを打ち出したのはRaphaだけ。都心だとOne of themのRaphaだけど、地方におけるポジションは半端ない。こう例えると失礼かもしれないが、地方都市におけるスタバポジというか。地方のスタバは未だキラキラしたイメージがある
こんなことやってるブランド他にない
下の参加された方の一連のポストは、Raphaというブランドと、彼らの開催するイベントについてまとまっていているなと思いました
プレステージ裏磐梯に参加してみて、しみじみとRaphaっていいブランドだなと再認識した。自転車の楽しさは、高い山を登った達成感だったり、夏の木漏れ日をの中を走る時に感じるまぶしさだったり、収穫目前の稲の匂いだったり、一緒に走る友人がさりげなくしてくれてる気遣いだったり、1/
— ドゥン (@doxun) September 8, 2024
トレーニングした自分の成長を実感したり、言葉にできないことばかりなので、いくら文章や写真で書き連ねても伝わらないもの。つまり魅力を伝えるには「実際に体験する機会」をたくさん作るしかない。じゃあ全世界にパートナーカフェを作って、2/
— ドゥン (@doxun) September 8, 2024
定期的にチャレンジとなるようなイベントを作って、その体験する機会を創出していこう!と考え実践しているのは本当に素晴らしいと思う。同様のイベントをショップやメーカーでやると参加への敷居が高いけど、3/
— ドゥン (@doxun) September 8, 2024
ウェアブランド主催のイベントだからこそ「せっかくだし一枚Raphaのジャージ買って参戦するか」くらいの層も参加しやすい。地域の自転車コミュニティが培ってきたものとも競合せず高めあえる。4/
— ドゥン (@doxun) September 8, 2024
(先週isadoreのイベント出た人が今週Raphaのイベント出てもなんも違和感ない懐の深さがある)シンプルなデザインで高性能なウェアというカテゴリの走りだっただけにユーザー年齢層・カテゴリ層が広くてブランドイメージの確立は大変だろうけど、6/
— ドゥン (@doxun) September 8, 2024
(腹の出たおっさんが着てるウェアなんて若者は着たくない問題)しまむらAvailみたいにターゲットを分けたりしてうまいことやっていってほしいし応援したい。7/7
— ドゥン (@doxun) September 8, 2024
大人のサイクリスト
ちなみに大人のサイクリストって何?
以前バイクロアに参加したときに「サイクリストを大人扱いするイベントですごく居心地が良いな」と感じた。今回のプレステージ裏磐梯もそう。サイクリストとして大人として扱われるための条件、あるいは大人のサイクリストとは具体的にどんなものなのか
例えば、プレステージを通じて発信するRaphaのメッセージはこんな感じかな
- (確立した価値観)おしゃれなウェアを着て
- (相互扶助)チームメイトと助け合い
- (自主独立)独力でタフなコースを走り切る
Raphaのファッショナブルで機能的なウェアをお揃いで着て、バンドを組んでそれぞれが助け合い、自らは強いフィジカルとサバイバビリティをもってタフなコースをねじ伏せる。レギュレーションというかイベントのデザインがサイクリストをそう誘導しているよね
価値観、相互扶助、自主独立の3つ。これらを兼ね備えたサイクリストがプレステージを沢山走ってた(はず)。僕ら3チームはほとんど誰もRaphaを着用していなかったしそれもあって割と浮いてたと思うけど、周りから変な視線を貰うこともなかった。当然だけど「なんでRapha着ないの?」とも言われなかった。まぁ内心思ってた人もいたかもしれないけど、それを外に出さないの、大人な態度だなと思う
あの、ちょっとだけ、Rapha着てる人ってスノッブなところあるのかなと思ってまして、めんどくさいひととかいるのかなぁとか、不愉快な思いをしたらやだなぁとか、少し身構えてたところがあったのですが、それは杞憂に終わりました。今回参加しなかったら、ずっとそういう偏見を持ったままだったと思うので、自分の蒙を啓くという点でも価値あるライドでした
まとめ
プレステージは初参加だったが、コースのクオリティ、ホスピタリティ(というか参加者を大人扱いする態度)、参加者のレベルの高さ(というかRaphaが大人扱いするに相応しいサイクリストとしての成熟度)、どれを取っても素晴らしいイベントだった
今回参加したサイクリストの半数はリピーターらしい。なるほど複数回参加したくなる魅力がある。次回以降はグラベル混じりのイベントをぜひ開催してほしい(ルートにグラベルを組みこむとまぁまぁひどい怪我人が出てイベント主催者としては辛いみたい。Unbound Gravelみたいなイージーなグラベルって日本に無いからね。。。難しいところ)
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