ネットフリックスに2022年ツール・ド・フランスのドキュメンタリームービーがあるというので、ネトフリに加入して観た
「ツール・ド・フランス: 栄冠は風の彼方に」
全8部構成で1本40分くらい
1. グランデパール
2. 地獄へようこそ
3. フランス人ゆえの重圧
4. 意地のアタック合戦
5. 命懸けのスピード
6. プランB
7. すべては栄光のために
8. パリへ
すごくお金掛かってる…すげぇ
舞台は2022年、第109回ツール・ド・フランス。圧倒的強者ポガチャルと盤石のチーム体制を誇るユンボウィズマの対決がメイン。2022年のツールはJスポ契約して観てたのだが、もう絶筆に尽くしがたいほど面白く、これがドキュメンタリーになってもつまんないわけない
さらにサブストーリーとして数人の選手をフィーチャーしてて、これもまた面白い。フランスチームに掛る勝利へのプレッシャー、勝ちがなかなか得られないスプリンター、若いアシストに巡ってきた逃げのチャンス、忠実なアシストと勝ちの間で葛藤に揺れるライダー、などなど…。
美しいフランスの風景、選手の息遣いを要所に入れる音響、落ち着いたトーンのインタビューと躍動感あふれるレースシーンの対比、素晴らしい。特に「8. パリへ」のラストに流れるスプリントシーンは鳥肌もの。ここだけでも十分元取った感ある
これ観ながらローラー回すと10Wくらい上で踏める気がする
自転車全く知らない友人がこれをきっかけに見事にハマって、そのまま2023ツールをJスポーツ契約して観はじめた。そういう意味ではツール・ド・フランス初心者のツール入門にも良い。観ながらツールのルールが自然に頭に入ってくるような造りになっているし、適度に端折ってるので飽きることもない。サイクリスト大好き機材面に関する表現はほとんどないが、これはこれでサイクルスポーツに馴染みが薄い人には良い塩梅なのかも
これをパートナーに見せるとレースに対する理解度が上がるかもしれん
表記ゆれが少ないのもサイクリスト的には良い。例えばMVDPの日本語表記は一般的にはマチュー・ファン・デル・ポールだが、メディアによっては名前がマシューだったりマテューだったり、ポウルだったりポエルだったりする。この表記ゆれが一般的な日本語表記から離れてると、そこで引っ掛かって集中が途切れてしまいがち。これはその辺がかなりきちんとしていた。日本語訳にも予算を掛けているのだろう
ちなみに字幕でUAEをUTEと表記してたのはたぶん誤りだと思う
ローラーのお供にも良し、パートナーの理解を貰うための布石に良しの有能コンテンツ。ネットフリックスすげぇな
【閑話】
プロサイクリングをテーマにしたドキュメンタリーというと、オリカ・スコットをフィーチャーした「食べて 走って 勝って~レースに勝つための食事」とかオリカグリーンエッジをフィーチャーした「栄光のマイヨジョーヌ」なんかもある。この2つも面白かった
そういやオリカはいまなんて名前のチームだっけ?
2012 オリカ・グリーンエッジ
2016 オリカ・バイクエクスチェンジ
2017 オリカ・スコット
2018 ミッチェルトン・スコット
2021 チーム・バイクエクスチェンジ
2022 チーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコ
2023 チーム・ジェイコ・アウルラー
そうか今はジェイコか!
コメント