結論
バラ完ユーザーは無線コンポを買え!
105 Di2は走行性能、メンテナンス性ともに満足度高いです
買ったもの
シフター |
ST-R7170-R |
RD |
RD-R7150 |
FD |
FD-R7150 |
カセット |
CS-R7101-12(11-34t) |
クランクセット |
FC-R7100(50-34) |
チェーン |
CN-M7100 |
ブレーキキャリパー |
BR-R7170 |
ディスクブレーキ ローター |
SM-RT70(F160、R140) |
バッテリー |
BT-DN300 |
組付け
長く放置していたICAN A9のフレームを復活させました
アッセンブルはこんな感じ
フレーム/フォーク |
Plover Cyclesオリジナル(ICAN A9) |
ハンドルバー |
ICAN HB-A9(400㎜) |
ステム |
UNO 100㎜ |
ホイール |
Yoeleo C35 |
タイヤ |
Panaracer アジリスト28C |
グループセット |
Shimano 105 Di2(R7150系) |
ボトムブラケット |
ZTTO BB86 |
ペダル |
Shimano PD-6800 |
バーテープ |
DEDA NASTRO TAPE ブルー |
ボトルケージ |
Elite パロン |
サドル |
セライタリア SLR |
デダのバーテープは今回はじめて買ったんだけど、お安い、カラバリ豊富、手触り良好と3拍子揃って良い感じ。この値段なら気軽に使える。端はキレイになるよう瞬間接着剤で留めてます
BBはメンテナンス性重視なので中華のネジ切りタイプ。2000円前後で買える激安BB。めっちゃ安い秘密は構造。カートリッジベアリングを圧入してるんじゃなくてアウターカップに直接リテーナーが入ってる(誤って破損させて判明した)。使い捨てですね
パワーメーター無いのでそのうちクランクをMagene PESあたりに変更するかも
肝心の組付けは秒で完了
1. エレクトリックケーブル(短)をシートチューブに通す
2. エレクトリックケーブル(長)をチェーンステイ→シートチューブに通す
3. 後ブレーキホースをフレームに通す
4. 前ブレーキホースをフォークに通す
5. ヘッドパーツを組む
6. ヘッドパーツから出てるケーブルをハンドルバーに通す
7. FD/RD、前後ブレーキキャリパー、STIを組付ける
8. エレクトリックケーブルとバッテリーを接続する
9. BBをセットする
10. 変速調整、ブリーディング
簡単!
機械式変速+油圧コンポで組んだ時は1週間くらいかかったが、今回はほんの数時間
組付け時のメモ
Di2バッテリーホルダー
シートポストに収めるDi2バッテリーホルダーは純正が付属してたのだが、いざ使おうと思ったらなんと付かない!(中華あるある)
しょうがないので3Dプリンターでホルダーを自作して対応。3Dプリンターis神!
ケーブル通し
エレクトリックケーブルは細くてコシが無いので単体で通すのはちょっと面倒。ケーブル通しを使用した
機械式コンポや旧Di2は完全内装フレームととにかく相性が悪く、特に機械式の場合は硬いケーブルを4本ハンドルバーに通す必要があった。現Di2はこの作業がゼロになるので超楽。自分で組む人のコンポチョイスは無線Di2一択といえる(もちろんSRAM AXSでもWHEELTOPでもL-TWOOでも良いけど)
油圧ブレーキの取り回し
油圧ケーブルは普通に組むとリア側ケーブルがハンドルを引っ張る方向にテンションが掛かって勝手に動く。これはフレームの中で図のように取りまわすと解消されます
ブリーディング
ブリーディングは先代の油圧ブレーキよりかなり簡単になった。ブリードポートが横向きになってフレームとの干渉が無くなり、かつバイク水平でブリーディング出来る。マニュアル通りで問題無くエア抜きできた。手持ちのフラットマウントキャリパー全部新型にしたい
完成車重量
油圧アルテグラのときはペダル込み完成車7.6㎏だったが、今回もほぼ同じか少し重いくらいかな?8㎏を少し切るくらいだろうか(量ってません)。大手だとミドルグレード相当ですね
Di2の調整
スマホアプリのE-TUBE PROJECTを使う。スマホで接続してちょいちょいやって終わり。マジであっという間。紐変速にはもう戻れない。。。
スマホアプリと接続してるときは変速出来ないことが分からず戸惑ったくらい。
あとシンクロシフトの切替が分からず往生した。正解はRDのところのボタンをダブルクリックするたびにシフトモードがマニュアル→フルシンクロシフト→セミシンクロシフトと切り替わる、でした。
Di2のセッティング
ボタン割り当て
左右どちらも、手前側が”重くなる”、奥側が”軽くなる”
シンクロシフト
無し
“FRONT SHIFT NEXT”という機能が最近追加されて。STIの一つのボタンにフロントシフトアップとダウンどっちも割り当てるというやつ。これを使いたかったのだが、スマホのアプリ経由では設定できず、有線接続が必要。なんのための無線シフター?これは全部スマホ経由でやれるようにしてほしかった。。。
ギア送り
長押しで3段
ガーミン
ガーミンの画面にはギアの位置とバッテリー残量を出してる
ギアは一番軽く(重く)なったら「ピッ」と音が出るようにもしてる。でも押しちゃうけど
外観
以前のシマノグループセットは、デュラエースとアルテグラの表面処理で105以下と差別化してたんだけど、現行世代はどれも真っ黒でぱっと見はあまり変わらない。105の質感が良くなったわけじゃなくて上位グレードがコストダウンのために下りてきたというか
ブレーキローターの形状とか、カセットスプロケットの質感とか、チェーンリングの裏とか、上位との違いは見る人が見ればわかるけどまぁこんなもんでしょ
クランクアームはかなりごつくなってて好き
コンポインプレッション
200㎞ほど乗ったので軽くインプレッション
今まで使ってた機械式変速、油圧ブレーキ6800系アルテグラとの比較
フィット良く使いやすいSTI
手は小さい方ではないのであまり不満は無いが、STIは手への収まりが良い。長時間握ってても疲れ知らず。変速はスイッチちょん押しなのでストレスフリー。ブレーキレバーのストロークやリーチも自然
レバーの変速スイッチは各レバーに2つ。直感的に操作出来るが、疲れてくるとどっちがどっちか分からなくなった。慣れる?
アルテグラ以上はレバー側に2個、ブラケット上部に1個の合計3個あってそれぞれ割り当て可能。今のレバーデザインはブラケット上部を握るポジションを取ることが多いので、上部ボタンはあっても良かったな…
すごく地味なポイントなんだけど、STIに入れるCR1632電池はアルテグラやデュラエースの場合左右1枚づつ、105は左右2枚づつなんだよね。105はメンテナンス間隔が2倍になるわけ!ミドルグレードでも専用設計。さすがシマノ、さすしま
ストレスフリーな変速体験
リアは紐変速のR6800より断然速く、変速ショックも少ない
フロントは『うぃんがちゃん!』て感じでけして速くはないが機械式より100倍マシ。12速はワイドレンジなのでフロント変速回数が減るのも効いてる
Di2の変速を味わうともう戻れない、とはよく言うがまさにそれ
この世代は105がハイパーグライド、アルテグラ以上はハイパーグライド+で変速性能はアルテグラ以上の方が良いらしいが、105も結構良くない?9200デュラもちょっとだけ触らせてもらったけど、リアに関してはその差は割と少ないと思う
あとRDの位置に応じてFDの位置を微調整してくれるオートトリム!FDの羽根とチェーンが触れるチャリチャリ音が無い、ただそれだけなんだけどストレスが激減した
あとブレーキローターとパッドのクリアランスが前世代より拡大して、シャリシャリ音が無い。ここもストレスフリーに貢献してる
とにかくライダーのストレスを減らそう、という設計ポリシーを感じます
レースはどうよ?
上位モデルであるデュラエース、アルテグラと比べると…
- ちょっと重い(アルテ比200g弱、デュラ比500g弱)
- STIのボタンが左右1個づつ少ない
- スプリンタースイッチが増設出来ない
- 変速が少し遅い
この辺ですかね。使った感じとしては、アマチュアレースなら十分だべ、です。アルテより200g弱重いだけだからヒルクライムのタイム差が有意にあるとは思えないし、変速速度が順位に影響するほど違うわけでもないし
とはいえ、レースなら上位コンポ買った方が幸せになれるかも。機材グレードを言い訳にしたくないっしょ?
その他
クランク長は170㎜。メインのグラベルバイクに着けてる175㎜と比較するとすっげー脚が回る。ロードはこれくらい脚が回る方が良いかも。ただトルクは掛けにくい印象
価格は信じられないくらい高い。フルセット25万円ですよ。大昔海外通販で5800系105を5万円アンダーで買ったことを覚えてる俺が悪いのだ。俺が悪いシマノは悪くない。。。と言い聞かせてもやはり高いものは高い
コンポーネントまとめ
pros
良好なメンテナンス性
ストレスフリーな走行性能
cons
ブラケット上部ボタンが無い
FRONT SHIFT NEXT設定に有線接続が必要
価格は少し前のハイエンド帯
結論再び
バラ完ユーザーは無線コンポを買え!
ストレスフリーでメンテナンス性も良好。シマノの本気を感じるコンポーネントです。これを買えばほぼ間違いありません
コメント