先日エントリーを上げたカワサキロードバイク
なんと、発売になったみたいだ。ただし残念ながら日本国内は未展開。
発売元はタイカワサキ(Kawasaki Motors Thailand)
www.kawasaki.co.th
告知はオフィシャルwebサイトじゃなくて、Facebookページに掲載された。
www.facebook.com
デザイン
オーソドックスなフレーム形状でいわゆるオールラウンダータイプ。あんまりエアロに振っておらず素直で万人受けしそう。ケーブル完全内装なところは流行りかな。カラーリングは黒×ライムグリーンでいかにもKawasakiらしさを感じる。前Twitterに載ったときはロゴ無しだったが、発売モデルはKawasakiロゴ入り。ロゴはちょっとどうなんだろう?ダサいような。せっかくなんだからNinjaブランドで良かったんじゃない?
モーターショーでも一際人気を集めたロードバイク…
おいおい…kawasakiか凄い自転車作ってきたで…
こりゃ本格的に動き始めたな…#kawasaki#ロードバイク pic.twitter.com/lmKLRq5Rv3— 藤原克昭 『喝能』 (@katsuaki37) 2020年7月20日
スペック
コンポーネントはDura-ace Di2、ブレーキも油圧Dura-ace、ホイールはVisionメトロン55SL、と高級パーツてんこ盛り
肝心のサイズ展開とジオメトリーが未記載…まさかワンサイズってことはない、よね?w
元モデル?
前回のエントリーでも書いたが、おそらくは中国のカーボンメーカーによるOEMだろう。全く同じフレーム、探した範囲では見つからないので、おそらく金型の独占使用権付で契約しているんじゃないかな?この手の中国系カーボンフレームは塗装込みで7~10万くらい。これを完成車とはいえ120万で販売するのはなかなか強気だなぁ。
どういう位置づけのモデル?
これ、カワサキ的にはどんな意図で発売するんだろう?
まず、当然考えられるのはレース出場。グランツールはじめとしたレースに出場して、プロトンをライムグリーンを染めてやるぜ!というガチのやつ。であればフレームのUCI認可を必ず受けるはずだ、が、残念ながら現時点ではUCIのリストにはカワサキのモデルは掲載無し。また、本気でやるならカワサキのグローバルサイトでIRが出ると思うので、グループ全体でレースやるぜ!というわけではなさそう。
次に考えられるのはコアなファンに対するテスト販売。2輪繋がりでモーターサイクルとロードバイクはユーザーの重なりがあるはずで、そこをビジネスとして掘り起こせないか、ということだろう。Kawasakiといえばモーターサイクルカテゴリーではコアなファンが付く一流メーカー。そのブランドパワーを自転車の方でも、ということかな。とは言え、流通網のことやメンテナンスなど課題は多い。そういうことを本国日本やヨーロッパでやると投資がかさむので、比較的少額の予算で始められる東南アジアをテストの場にした、ということかもしれない。ここでうまくいけば世界展開もありえるかも?
あとは投資/投機用か。マネーが実体経済に対して飽和気味で、物への投資が過熱している。有名なのはウイスキーだが、旧車やオールドバイクなど、希少価値のあるものもこのところ値上がりしている印象だ。バイク界隈だとオールドKleinとかYETIなんかがすごいことになってる。そういう層に刺されば台数も捌けるし手離れも良い(メンテナンス等をする必要が少ない)ので商売としては美味しい。
普通に考えれば、テスト販売かな?
toyokeizai.net
日本で手に入る?
販売がオートバイのタイカワサキなら、逆輸入の可能性もありそう。逆輸入車ならフルパワー仕様で300㎞/hも夢じゃないw
最近だとヨシムラがMTBのパーツを北米で発売したりするなど、モーターサイクルメーカーがバイク(自転車)業界に参入するのはちょいちょい目にするけど、なかなか続かないんだよね。今回はどうかな?
*1:為替は2021年5月時点
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