FM936購入して1年、その間タイヤはContinentalのCross King2.3を使用してきた。特に不満は無いしノブはまだまだ残っているのだが、気分転換がてら新しいタイヤを試してみることにした。
選んだのは、国内では高シェアのMaxxis
【スペック】
FタイヤにIKON、RタイヤにRekon race。
IKONはMAXXISのド定番XCタイヤ。SDA王滝でも使用率が高い。クロカンからマラソンまでオールマイティなタイヤ。
REKON Raceは元々あったXCタイヤREKONを、さらにハイスピードに振ったセンタースリック仕様。開発には最強XCライダー、ニノ・シューターが関わっている(実際に使っているのは今回買った2.25ではなく2.4みたいだが)。あまりFタイヤには推奨していないようだったので、今回はIKONをFとしてRekon raceはRにセットした。
MAXXIS IKON(F)
29*2.2
カラー Dark Tan
重量715g(実測) カタログ685g
3CS/EXO/TR/DTW*1
価格 ¥6,219
購入 アリエクスプレス
www.maxxis.com]
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MAXXIS REKON Race(R)
29.2.25
カラー Dark Tan
重量686g(実測) カタログ691g
EXO/TR/SK*2
価格 ¥5,668
購入 アリエクスプレス
www.maxxis.com
ja.aliexpress.com
【ルックス】
カラーはダークタン。ダークタンカラーは国内未発売なので、結構レア。いわゆるスキンサイドタイヤの一種。以前はサイドにゴムを張っていない、ケーシングがむき出しになっているものをタンカラーと言ったみたいだが、これはそういう色のゴムが貼ってある。なんちゃってタンカラー?
ちなみに、マキシスと言えばイエローのロゴだが、このダークタンではブラックなんであった。
タンカラーはあんまり使ってる人がいないから目立っていいね!
【TPI】
TPIは60。IKONもREKON RaceもブラックのTPIは120なので、どうなのかな?と思ったのだけど、ダークタンの色味がカッコ良いので。。。両方使ったことがある人曰く「取付のときは若干タンカラーの方が硬い印象を受けるが、走ってしまえば違いは分からない」そうで。
【取り付け】
タイヤは簡単にハマり、ビードもすぐに上がった(タンク使用)。エア漏れも無く、好印象。さすがマキシス。ユーザーが多い≒評価されているだけのことはある。
【サイズ測定】
IKON
横幅60.5mm
縦幅78.2mm
Rakon Race
横幅58.7mm
縦幅78.7mm
内幅25mmのリムにセットしたときの実測値。広すぎず狭すぎずといったところかな。どちらのタイヤも、ノブは一番広い場所まで来ておらず、実際にグリップに使っている幅はもう少し狭い。かなり丸みの強いタイヤで、フラットな箇所ではサイドノブは使ってなさそう。転がりの良さに振っている印象を受ける。ブロックタイヤとセミスリックタイヤの中間くらいだろうか?
【転がり抵抗】
ローリングレジスタンスによると
Rekon Race EXO TR 31.1 Watts(1.7Bar)
Ikon 3C MaxxSpeed TLR 31.5 Watts(1.7Bar)
だそうで。参考までに今まで使っていたCross King Protection 29×2.3は32.9 Watts(1.7Bar)
とのことで、使い慣れたCross King 2.3とそこまで差は無さそう。
実際走ってみよう。
【インプレ】
最近ちょくちょく行くご近所トレイルと、茨城のふるさとの森MTBパーク、フォレストバイク、おそとまん(かすみがうらドッグラン&MTBパーク)、某トレイルでテスト。走行距離は合計で100㎞くらい。いずれもコンディションはドライ。
転がり抵抗。めっちゃ軽い。舗装路でのロードノイズも少なく、走行抵抗は相当低いと感じる。ま、トレイルの登りはいつもしんどいので、トレイルでの違いは良く分からないがw
Cross King Protection 29×2.3と2Wの差というは絶対うそだと思うな。後述の通り、ノブが小さくその変形量が小さいことが走りの軽さに繋がっていると思う。
グリップ。案外悪くない。FのIKONは全く不安なし。RのRekon Raceは木の根の登りやズルズルしたきつい下りではちょいちょい滑る。スパッと滑ってコントロールを失うわけではなく、「そろそろ滑りそう…やっぱり滑った~」となる印象で、比較的癖は掴みやすい。きつい下りのヘアピンで、かつ下に砂が浮いてる、みたいのは苦手だ。具体的にはふるさとの森のドラゴンバーム、ここはかなり滑る。ふるさとの森だと、最初のつづら折りの後半とか、つづらの終わった後のシングルトラックでちょっと滑る。
形状。かなり丸みが強い。上の写真の汚れ具合を見ても分かるけど、センターノブをメインで使っているようだ。こういうタイヤ使ったことあるなぁと思ったら、BMXやストトラで良く使うストリートタイヤに似てるんだ。高圧にしてパークライドで使っても良さそうな気がする。
空気圧。今まで使ってたCross Kingだと、ノブが大きいので地面の凸凹を「ノブの変形⇒タイヤ全体の変形⇒サスペンションのストローク」という順で動いて吸収しているのが感じられたのだが、IKON/REKON Raceはノブが低く「(ノブの変形)⇒タイヤ全体の変形⇒サスペンションのストローク」こんな風に、一段階飛ばしている感じ。ノブ変形というクッションが入ってないので、タイヤの空気圧の影響が割とシビアに出る。そして、おそらくこのノブ変形の少なさが走りの軽さに繋がっているのだろうと思う。まだ適正空気圧は掴んでないが、トレイルなら1.5~1.6Bar前後(体重70kg)だろうか?ストリートタイヤっぽく使ってみたくて、3気圧まで上げてパークで走ってみたが、案外好印象だった。
マッドコンディションでは使う気にはなれない。ドライであれだけ滑りやすいのだから、ウェットは無理だろう。
耐久性は長く使ってみないと分からないが、SDA王滝では定番のタイヤだし、そこまで問題なさそう。自分のような年間数百キロライダーには縁が無いだろうな。
【まとめ】
軽めの里山、林道、ハードパックのレース向きかな。つまりだいたいどこでも使える。王滝定番タイヤなのも納得。どちらかと言えばREKON RaceよりIKONの方が好印象。自分の場合はカリカリのXCレースは出ないので、前後IKONでも良かったかもしれない。
ちょっとグリップが低めなので、下りを攻めたいライダーやルーズなコンディションでも走る人はもう少しノブの大きく間が空いたタイヤの方が良いかも。
【閑話】
ENSでのコンポーネントシェアに関する調査。タイヤは圧倒的にMAXXIS。
これ見てマキシス使ってみる気になった。
ens.dynoco77.net
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