物欲保管庫
グラベル部門
今年はチタンのオリジナルグラベルバイクを作った。じゃぁもうグラベルバイクは欲しくないのかと言われるとやっぱり欲しい。もはやこれは業(カルマ)
KONA Sutra LTD
¥305,800(税込)
スチールフレームに29インチホイールを履かせたいわゆるモンスターグラベル
トラベル可変のドロッパーシートポストを採用している。完成車は色んな身長(股下)のライダーが乗るのでこの気遣いはありがたい
グランピーポッドキャストでの池田さんが欲しいバイクに上げてたので気になった一台
GT GRADE CARBON X
¥ 484,000円(税込)
GTというと、1990年代のMTBブームを牽引した古豪だが、ここへ来てのグラベルブームで復権の兆し。Grade Carbonはフロントサスペンション、ドロッパーシートポストを搭載して隙が無い。トップチューブへ延ばしたシートステイもリアセクションのコンプライアンス向上に役立ってそう。ウェブサイトの商品ページにもゴンドラに載せてる写真が使われてて、このバイクがダウンヒル系MTBの系譜であることを示してる
GIANTのREVOLTなんかも同じ立ち位置なのだが、GTの方が90年代のMTBシーンというストーリー性をはらんでいて、つまりおじさんの心に刺さってとても良い
Lightcarbon LCG083-D
価格未定
かなり攻めた設計の中華グラベルバイク
・フレックスタイプのリアサスペンション
・ダウンチューブストレージ
・ヘッドアングル68°
リアセクションのフレックスをサスペンションとして使うバイクは、BMCやCannondaleが採用している。Topstoneのリア周りの快適性は素晴らしく、これも同じようにトラクション向上と快適性確保を狙っていると思われる
ジオメトリーはかなり大柄で、68°とかなり寝たヘッドアングルにRのマイクロサスペンションと併せて、高速でのダウンヒルで調子良さそう。ちょっとだけ新型Grailに似てる気がしないでもない
ただ、ケーブル内装なのはいただけないな
Workswell WCB-R-209
価格未定
メンテナンス性が高い外装ケーブルに、最大700*50Cタイヤ対応、カーブしたシートステイは快適性の向上を狙っているのだろう。ジオメトリーはLightcarbonに比べると保守的で、変なギミックも無く中華系で安パイはこの辺か。もし中華カーボンでUBに出ろって言われたらこれにするかも
Cinelli Tutto
¥137,500(税込)
グラベルバイクではなくピストバイクだが…これに太タイヤ入れてトラクロってのを組んでみたい。100%好奇心なんだがそういうの大事じゃん。ピストでは珍しいVブレーキ仕様で太いタイヤを履かせても問題ない。Cinelliだから街乗りでも威張れるので割とそこも大事だったり()
ちなみに、ローコストにグラベルバイクを導入するなら、フラットバーのグラベルバイクが今は良いと思うんですよ。エントリーグレードのグラベルバイクはブレーキやコンポがショボいので後々高くつくし、かといってMTBは29er以降尖った物が増えて、いわゆる中庸などこでも走れる系が少ない
この中庸なポジションにフラットバーグラベルはぴったり収まる
・リーチ長め安定志向のジオメトリー
・扱いやすい広めのフラットバー
・制動力が高い油圧ディスクコンポーネント(Cues)
・ダボ穴いっぱいで積載性が高い
こういうバイクに、ハンドルバーだけコーナーバー(ジェネリック)に交換しちゃう
このハンドルバーはフラットバー用のブレーキレバーそのままでドロップハンドルに変更してしまう面白いバー
たとえばこんなバイクが良さそう
JAMIS SEQUEL S2
¥159,500(税込)
GIANT FASTROAD AR 2
¥165,000(税込)
JAMISもGIANTも、Shimano Cuesを採用していて変速/ブレーキ性能は◎
ハンドルバー交換してもまだ20万アンダー
これで舗装もグラベルもちょっとしたシングルトラックもツーリングも通勤もぜーんぶいける
ちなみに本物のコーナーバーにリスペクトを払いたいところなのだが、元祖Surlyのコーナーバーはクロモリ製で重く、クランプ径が25.4mmと使い勝手が悪い。さらに言うとジェネリックの方が角の部分が長くマルチポジションが可能
正直ジェネリックの方が使い勝手が良いと思う…ごめんねSurly
MTB部門
今年はあんまMTBに乗らなかった…
だいたいグラベルバイクでどこでもいけちゃう、というのがひとつ大きい理由としてあり。あとは2018年に組んだカーボンMTBのFM936と自分の乗り方が合わなくなってきたというのもある。FM936は超ロングリーチ(Mサイズ475mm)で安定感に振っているダウンカントリーバイクだが、今はコンパクトで振り回すやつが欲しい。速さや距離を追求するのではなく、楽しさを求めるバイク
今乗るならこういうジオメトリーが良い
リーチ450mm、スタック610mm、シートチューブ410mm、チェーンステー430mm
程よく長めのリーチ、高めのスタック、シートチューブとチェーンステイはカンカンに短い
これ、2021年くらいまではエンデューロ系バイクで良く見るジオメトリーだったのだが、2024モデルはオールマウンテンやダウンカントリーもこんな感じで。マジで変化が早い
Canyon LUX Trail
¥469,000(CF7)
リーチ460mm(+10)、スタック598mm(-12)、ST420mm(+10)、CS435mm(+5)(サイズM)
※カッコ内は理想のジオメトリーとの差
モデルチェンジして一気に戦闘力が上がったサバイバビリティの高いダウンカントリーバイク
ロングドロッパーシートポスト対応でダウンヒル能力の拡大
ボトル2本、ダウンチューブストレージでロングでの積載能力を向上
BBをBSAに変更して高いメンテナンス性を確保
シートチューブの短縮と前三角内のスペースの確保はトレードオフの関係なのだが、 LUX Trailはここをクリアしてきた。まじで凄い…
ただしケーブル内装、お前なんで…画竜点睛を欠くとはこのこと
ちなみに自分の周りで既に2人オーダー済みで人気の高さがうかがえる
Miracle Bikes FS861
リーチ450mm(±0)、スタック596mm(+14)、ST432mm(+22)、CS432mm(+2)(M)
中華では珍しいモダンなジオメトリーを持つダウンカントリーバイク
コンパクトで使いやすそう。シートチューブが真っすぐなので、ドロッパーシートポストの挿入長が十分取れる。短足アジア人の自分には非常にありがたい作り
しかしケーブル内装、、、お前はダメだ。。。
同ジオメトリーでSP-Cycleのもあるんだが微妙に細部が異なる
フラットマウントのところと、サスリンクの素材?
ACTOFIVE I-Train
€5,450(国内未導入)
リーチ455mm(+5)、スタック609mm(+1)、ST390mm(-20)、CS437mm(+7)、(S1)
ヘッドアングル、リアトラベルを変えて色んなシーンに対応できるバーサタイルなダウンカントリーバイク…なんだが製造手法がやばい。なんと前三角がアルミの削り出し!さらに後三角はニコライ製!バカ!最高にバカでカッコイイ!ゲルマン魂!
お値段、フレームオンリーで€5.450,00(868,817円)…たっか(笑)
でもこういうロマンの塊みたいなやつは欲しくなる
Marin Bikes RIFT ZONE 29″
$3,899(XRグレード、国内未導入)
リーチ455mm(+5)、スタック607.15mm(-2.85)、ST400mm(-20)、CS425mm(-5)(M)
コンパクトで振り回す感じかな
Marinはパンプトラック用に1台持ってるのでなんとなく応援してる
日本の代理店はどちらかというとキッズやクロスバイクに注力しているようだが、アメリカ本国ではかなりMTBに力を入れているみたい
Speciarized STATUS 140
¥341,000(税込)
リーチ445mm(+5)、スタック609mm(-1)、ST400mm(-20) CS426mm(-4)(S2)
コンパクトで振り回す感じですね。サスペンションストロークは140mmと160mmの2種類あるけどなんとなく140mmの方が自分には合ってそう。知らんけど
STATUSはF29インチ、R27.5インチのマレット構成でトレイルというよりパーク向けって感じ。ふじてん、IRJP、フォレストバイクあたりをメインに据えるならこれ
Commencal META-TR
704,000(税込)
リーチ465mm(+15)、スタック630mm(+20)、ST420m(±0)m、CS435mm(+5)(M Low)
一度は乗りたいハードコアブランドのコメンサル
コメンサルって、SUNNの社長がMTBに入れあげすぎてクビになり、そのあとに立ち上げたブランドなんだってね。その頃のSUNNと言えばクロモリ角パイプをトラスに組んだDHバイクとかを作っててオリジナリティの塊だった。今見てもかっちょいい
そんな社長の魂を感じたいのでコメンサルは一度乗りたいですw
KONA Process 134
286,000(税込)
リーチ450mm(±0)、スタック605mm(-5)、ST410mm(-10)、CS427mm(-3)(M)、
ザ・オールマウンテン。ジオメトリーは理想にかなり近いのだが、アッセンブルがちょっとショボい。これはフレームから組んでみたい
そういや、これはトラニオンマウントを採用しているけど、最近あんま見かけない気がする
Miracle Bikes FS831
リーチ453mm(+3)、スタック610mm(±0)、ST405mm(-5)、CS433mm(+3)(S)
いわゆるチャンタクルズ。練られたジオメトリーでかなり良さそう
発売してから時間も経過したので、初期で出がちなネガもある程度潰されているんじゃない?
Rが150mm、Fが160mmと結構ロングトラベルで、このエントリーの中ではかなり下り寄りの1台
Speciarized LEVO
¥990,000(SL COMP 税込み)
リーチ445mm(-5)、スタック626mm(+16)、ST405mm(-5)、CS432mm(+2)(S3)
新型にモデルチェンジしてさらに良さそう
E-MTBは海外モデルとかで良さげなのがいっぱいあるけど、アフターサービスで詰むんだよね…。国内ならLEVOが手堅い
Rocky Mountain Altitude Powerplay Alloy 50
リーチ450mm(±0)、スタック628mm(+18)、ST420mm(±0)、CS439mm(+9)、(MD)
待ちに待ったウォークモード搭載のe-MTB
車重は非公開だが、どうも25kg前後のようだ
ヤマハ Y-002 MTB
ショーモデルだけど欲しい!
・アルミのハイドロチュービングフレーム
・KYBのサスペンションユニット(フロント倒立、リアリザーバー付)
・ハイピボットサスペンションシステム
・ハンドル周りに謎のメカ(ステアリングダンパー??)
なんというか、ヤマハの中の人のリビドーが爆発しているよねこれ
「ぼくがかんがえたさいきょうのでんどうまうんてんばいく」みがすごい
Speciarized P3
DJ/パンプトラックバイク
しかも完成車とフレーム売りの2パターン!
DJは低単価で儲からないのに、ちゃんとリソースを投じるスペシャは素晴らしい
突然ショップを切ったり、ウェブ販売を始めたり、毀誉褒貶(きよほうへん)が多い会社ではあるが、やっぱスペシャライドやべーなと思わせる1台
6月にスペシャライズドのサポートライダーの金子さんがおんしりんバイクパークで走られてて、良いお手本を見せてもらいつつアドバイス貰ったのも影響してると思う。なんだかんだ言って、こういうプロモーションは重要だよな
本エントリーではスペシャライドが3台。ブランドはあんま好きじゃないけどバイクはほんと良いんだよなぁ
まとめ
グラベルバイク7台、MTB12台を取り上げた
ではみなさん良いお年を
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