グラベルムーブメントは頭打ち

グラベル、あるいはグラベルライド/バイクという単語はだいぶん人口に膾炙したと思う
今月のバイクラの特集はグラベルバイクだし、時代変わったなと
(バイクラの値段が1,870円になってることにも時代の変化を感じる)

ムーブメントは頭打ち

多くの人が認知している一方で、肌感覚ではムーブメントは一服した感がある

なんかデータはないもんかと、グーグルトレンドを調べてみた
下図は、2018年以降の”グラベルバイク”というキーワードの検索数の推移(7週の移動平均に均したもの)
2019年から2020年にかけてぐっと伸び、それ以降はほぼ横ばい。直近では少し低下傾向に見える

もちろん検索数とマーケット規模はイコールではないが、ある程度の相関はあるんじゃないかな

 

そもそもムーブメントですらない?

色んなバイクジャンルの検索数を比較してみると日本ではざっくりこんな感じだった

ロード>>>>MTB>ピスト>グラベル

グラベルちっちゃw
そもそもムーブメントとも呼べない

Error 429 (Too Many Requests)!!1

これは大手メーカーの出荷構成比がかなり気になるところ

 

どうして頭打ちとなったか

頭打ちというか停滞というかプラトーというか一服感がある理由は何なのか?
ひとつは走る場所が無いから、だろう。身も蓋も無い

①自走で行ける範囲にグラベルがないと、グラベルカルチャーが育つ素地がない

もうひとつは一通りの潜在ユーザーに生き渡ったからだろう
いわゆるアーリーアダプター層がひとしきりグラベルバイクを買った。それでおしまい

アーリーアダプター層は多趣味でMTBなどもやってて、運搬用の車を持ってる
なので自走範囲にフィールドがなくてもなんとかなる

②車で自転車をトランポすることが常識の世界線でしかグラベルバイクのニッチはない

その国(エリア)で良く乗られる自転車カテゴリーって、そこの地形や気候や交通網やそういうのひっくるめての『文化』に依拠してるわけじゃないですか。やっぱニューヨークはピストだし、フロリダはビーチクルーザーだし、オランダはダッチバイクだし、日本は電動ママチャリじゃん?知らんけど

いまのところ日本、特に都市部では、グラベルバイクライダーは車持ち層に限られているのかなと思う

今は色んなメーカーのグラベルバイクが手に入るけど、そのうち大手はみんな手を引いて、本国展開はあるのに日本はエントリーグレード1車種、みたいなことになりそう

実際FUJIのJariはカーボングレードがもう日本には入ってこなさそうな雰囲気
新型のJariはめっちゃ考えられてる感じがするんだけど、日本では台数出ないんだろう。正直100台も売れないと思う

Jari Carbon 1.1
Take everything you thought you knew about gravel riding and think again. The all-new aero inspired carbon Fuji Jari gra...

 

カテゴリー生き残りの道

じゃあこのまましぼんでしまうのかというと、今後はメジャーメーカーが手を出さない/出せないマイナージャンルとして生き残ってくのかな

  • カルチャー系
  • ツーリング系
  • ハンドメイド系

みたいな、おしゃれなバイクや実用バイクのようなカテゴリーとミックスしながらDNAが残っていくのかなぁ

バイクロアは大盛り上がりだったし、カルチャー系はまだまだ伸びると思う。。。が、逆に言うとグラベルカテゴリーがサイクルスポーツの保守本流に乗ることはちょっと難しいんじゃないかなと思う

乗る場所がない、乗りたければ車が要る、そういうカテゴリーはなかなか大きくなれない

詰まらない結論ですが、現場からは以上です

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました