中華チタングラベルバイクをオーダーした話

グラベル

中華チタンフレームをオーダーしましたという話

理想のグラベルバイクとは何か

どうしてフレームをオーダーしたかというと…最近はグラベルライドばかりして、専用機が欲しくなったというのが大きい。自分が思う理想のグラベルバイクというのを形にしたくなった

ロードは外を走る時間が激減してしまった。主にZwiftのせいであり、加えて劣悪な首都圏の道路環境に嫌気が差したというのもある。マウンテンバイクは機材が進歩して遊べるシーンやフィールドがかなり限定される。長野などへ遠征するか、気合入れてゲレンデに行くかの二択になる

結局、ある程度近場にフィールドがあり、車が走ってない林道を走るグラベルライドが自分にとっては手軽だ

よく走るグラベルは舗装比率がだいたい70%くらい。獲得標高は山岳エリアのため多め。路面はダブルトラックに加えて所々シングルトラックもある。そういうフィールドを走る自分にとって、理想のグラベルバイクとは、舗装をスピーディに走り山岳を軽やかに登り、さらにはシングルトラックではMTBの如く高い走破性を示すそういうバイク

 

いやいや、要求高すぎか!

 

「稼ぎが良くて背が高くて性格が良くてイケメンで長男じゃない男と結婚したい」とか婚活で言って「来世からやり直せ!」と袋叩きにあうやつ

理想をスペックに落としこむ

さておき、理想のグラベルバイクを要件として書き出すとこうなる

  • MTBライクなジオメトリー
  • (当然)ドロップハンドル
  • 太いタイヤ(具体的には29*2.4)
  • 125mmのドロッパーポスト
  • フロントサスペンション
  • フレーム材は軽量なカーボンもしくはチタン

これだ、これが自分の理想のグラベルバイク

理想のグラベルバイクを探す

じゃぁそういうバイクがあるかというと、市場にはあまりない

  • カーボンのSalsa Cutthroat(¥313,500)
  • チタンのOSTO Fenrir($3,550)

Salsa Cutthroat

OSTO Fenrir

要求を満たすのはこの2つくらい。そして、どっちも高いな…
(選択肢が非常に少ないケースで価格を”高い”と表現するのは我ながら違和感があるが…)

もうちょっと言うと欧米のバイクメーカーのはシートチューブが長いんだよね。ドロッパーシートポストのストローク長が十分取れない。シートチューブが短いサイズはリーチが足りなくなるし…

理想のグラベルバイクは作る!

手に入らない(あるいは高い)なら作れば良い!
カーボンフレームを金型から起こすのはさすがに無理だが、チタンフレームなら1本から作れる

中華チタンオリジナルグラベルフレーム

というわけで作ったのがこちら!
詳細は下記

オリジナル中華チタン

メーカー

COMEPLAYというところにオーダーした

Titanium Brompton, Titanium Scooters, Titanium Bikes and outdoors .
We are manufacturer of Titanium Brompton bike and parts, titanium scooter pars, titanium MTB, BMX, Road, Turing, mini ve...

読めないけどカムプレイ?チタンフレームのOEMをメインでやりつつ、個人のオーダーも受けてるみたい。チームメイトがここでオーダーしていて、モノが良いと聞いたので試してみた

会社名は Baoji Guanheng Titanium Industry Co., Ltd. で、COMEPLAYはオリジナルブランドのようだ

チタンバレーと呼ばれる陝西省宝鶏市に所在。てっきり湾岸エリアの深圳あたりかと思ったら想像以上に内陸でびっくり。中国のチタン関係メーカーはここに集積しているらしい。チタン鉱山が近いとか、チタン精製プラントが集積しているとかなのかな?

宝鶏市 · 中華人民共和国 陝西省
中華人民共和国 陝西省

営業マンとのやり取りは全て英語。勿論我思中国語交渉可能
コミュニケーションはスムーズ。でも中華系のオーダーはもう数えきれないほどしているしなぁ。慣れたというのもありそう

ジオメトリー

ジオメトリー検討がオーダーバイクの最も難しいところではないだろうか

そんな悩める子羊に贈る言葉はこれ

巨人の肩に乗れ

今回、某メーカーのモンスターグラベルバイクから多くのインスパイアを貰った(パクったとも言う)
最初の1本はいいなと思ったフレームのジオメトリーをメーカーにぶん投げて製図してもらうのが間違いが無さそう

ちなみに前述のチームメイトはゼロからジオメトリーを起こしたので、ジオメトリーを数値に落とし込む能力が優れていれば、世界に1本だけのバイクを作ることもできる

ジオメトリー細かなモデファイをしたとはいえ、ちょっと照れくさいので詳細は非公開

  • ロングリーチ+ショートステム
  • ハンドル位置を上げるためのスタックは高め
  • ヘッドアングルはかなり寝てる
  • ホイールベースは長め
  • シートチューブ長は125mmのドロッパーが入る長さ

ざっくりこういう感じ

フレームの仕様

ジオメトリー以外の部分はメーカーと相談しながら下記の通り決定

  •  ケーブル外装
    • ケーブル外装は正義。ドロッパーシートポストケーブルをシートチューブ内に通した以外は全て外装とした。当然フルアウターで通す

ケーブルは外装

  • ダウンチューブ潰し加工
    • 指定はしなかったのだが、BB近くを潰して剛性を高めている

潰したダウンチューブ

  • フラットマウント
    • 当然フラットマウント規格のブレーキ。実は160mmで指定したのだが140mmで製造された…。まぁアダプター噛ませば良いんだけど

フラットマウント

  • タイヤクリアランス29*2.4
    • 一般的なグラベルバイクの最大タイヤサイズは45~50Cくらいだろうか?もっと思い切ったタイヤサイズにしたかったので、29*2.4に設定した。これだと700*60C相当でクッソ太い。写真は29*2.25を入れたところ

タイヤクリアランス

  • ブースト規格
    • 太いタイヤクリアランスを確保するため、MTBで一般的なブースト規格を取り入れた。
    • リアエンド幅12*148mm

ブースト規格

  • BBは73mm
    • ブースト規格と併せ、太いタイヤクリアランスを確保するため、BBシェル幅はMTB規格の73mm

MTB規格のBBシェル幅

  • フォークはカーボンフォークか、100mmサスペンションフォーク
    • とりあえず中華カーボンのフォークを取り付けているが、100mmストロークのXC系サスペンションフォークともコンバート可能

  • ダボ穴はトップチューブ、前三角内、ダウンチューブ下
    • ダボ穴は多い方が偉いイメージがあるので沢山付けようかとも思ったのだが、実際問題あんまり使わないしなぁ…ということで、割とスタンダードにトップチューブ上、前三角内、ダウンチューブ下の合計4か所。
    • 実はリアキャリアを想定していないので後ろ三角は非常にすっきりしている。バイクパッキングではなく、これはあくまでもハードコアグラベルバイクというコンセプト

トップチューブマウント

前三角内マウント

ダウンチューブマウント

  • テーパーヘッド
    • 最近のフォークはテーパーコラムなので、それに対応したヘッドチューブが必要。クリスキングのInset7相当の44mmストレートパイプか、Dropset2相当のテーパーヘッドか、どちらかがメジャーだと思うが、今回はベアリングを直接嵌めるインテグラルタイプのテーパーヘッドにした

テーパーヘッド

  • チェーンリング最大38t
    • グラベルバイクだと最大チェーンリングサイズはフロントシングル44t(ちなみにGRXクランクの最大が42t)くらいだと思うのだが、そこまで高速走行はないなと判断して控えめな38t

最大チェーンリングサイズ38t

Rフラットマウントのサイズが指定外だが、それ以外はばっちり

工作精度・溶接の仕上がり

チタンははじめてなので良く分からないが、普通に良いように見える。BB付近のヨークやエンド小物は自社で切削しているのかな?

中華チタン溶接

中華チタン溶接

中華チタン溶接

付属物

  • フレーム
  • RDハンガー
  • スルーアクスル

写真には写ってるけどフォークは付属しません
ヘッドセット、シートポストクランプも付属しないのでこの辺は別途必要。商談のときに頼めば付けてくれたかも

価格

送料込みで$868(¥127,854)
支払いはPaypal
数年前なら10万ちょっとだよなぁと思うと切ない…円安め

重量

量ってないwww
そういうフレームじゃないしね
手に持った感じでは、カーボンフ<チタン<アルミ<スチールな感じ
たぶん、1600~1700gなんではないだろうか

納期

8月18日発注
9月25日出荷
9月29日受取
納期はWEBでは45日と案内されており、それよりも若干早い
素晴らしい

まとめ

パーツが揃っていないのでまだ組めていないが「ぼくのかんがえたさいきょうのぐらべるばいく」を形にすることが出来て満足している。こうやってOEMメーカーと直接やり取りすると”具現化系能力”が見に付く。超楽しい

アメリカとかだとガレージビルドの文化があるが、それは質の良い工場が地理的に隔絶している裏返しでもある。自分が住む東アジアには、中国、台湾、韓国、日本、と、ものづくりに長けた国が地理的に集まっている。人種的/文化的な差異もそこまで大きくない。ガレージは無いがこうやってすぐに面白いものが作れる。これはこれで良いものだ

バイクに関しては、年内に組み、12月のバイクロアあたりでデビューさせたい

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