Microshiftからグラベルバイク向けグループセット”SWORD”が発表された
【特徴】
- グラベル向け
- 紐変速
- 10速
- 紐ディスクブレーキ
他にも
・GRXに影響を受けたと思しき表面処理
・フレアバーに対応した設計
・レバー比を大きくして効きを向上
・48tまで対応するディレイラーのキャパシティー
・RDには悪路で有利なクラッチ付き
など、ディテールも悪くない
紐引きは変速でもブレーキでもメンテナンス性に優れているし、構造的に安価にできる
2020年代のグループセットにおいては、ミドル~ハイエンドでは油圧ディスク+無線変速が主流だが、エントリ―グレードでは紐ディスク+紐変速がまだまだ元気
紐引きコンポはロードではSENSAHが有名だが、グラベルのニッチは空白だった
そこに安価なコンポーネントとしてSWORDがデビューした格好
これは成功が約束されていますわ
個人向けビジネスが仮に低調でも、完成車向けに数が出ればペイする
ただ、個人的には10速を採用したことは驚いた
11速は既にスポーツバイクのデファクトスタンダードで、10速だとチェーンやミッシングリンクの使いまわしが出来ないなど、不便なところがある。グラベルライドではギア比の最大/最小の大きさが重要で、ギア数はそれほど重要ではないが、果たしてこれがどう出るか
このSWORDの10速システム、シマノの10速(現行デオーレなどのMTB系)と互換性があるのだろうか?あるととカセットスプロケットなんかが使いまわせて便利なんだけど
日本の取り扱いはなんと愛知のショップ、サークルズ
大手の問屋が扱うとシマノににらまれちゃうだろうし、ショップが代理店になるというのは合理的かも。ショップが輸入業務得意とも思えないので、表に出ないだけで問屋が噛んでるとかなのかな?
さて、国内価格が出たところでコスト計算してみましょう
グラベルでは一般的な1*10で、ドロッパーシートポストを左レバーで引く仕様おいくら?
型番 |
名称 |
価格(税込) |
重量 |
SB-G7000 |
シフター1*10 左右ペア Lはドロッパーレバー |
29,100 |
466g(ペア) |
FC-G7000-40 |
クランクセット 40t 170mm |
18,100 |
790g |
CS-G104 11-48 |
カセットスプロケット 11-48 |
9,640 |
424g |
RD-G7005M |
リアディレイラー ロングケージ |
12,600 |
308g |
合計 |
|
69,440 |
1,988g |
じゃぁこれ現行GRX(11速のワンバイ)で買うと?
GRX10速はワンバイ設定が無いのとドロッパーレバーも無いので11速仕様で計算してみた
型番 |
名称 |
価格(税込) |
重量 |
ST-RX810-R |
デュアルコントロールレバー 11スピード |
33,760 |
286g |
ST-RX810-LA |
油圧ディスクブレーキとドロッパーポストレバー |
30,856 |
263g |
FC-RX600-1 |
グラベル クランクセット 1×11スピード |
23,462 |
754g |
CS-M7000-11 |
SLX 11スピード MTB カセットスプロケット11-42 |
9,437 |
476g |
RD-RX812 |
GRX リアディレイラー 11スピード |
15,470 |
267g |
合計 |
|
112,985 |
2,046g |
重量はどっこいどっこい。価格差を考えるとSWORDは相当頑張ってる
定価ベースではSWORDが4割ほど安い。
実売価格がまだ見えてこないのでなんとも言えないが、これまた頑張ってるのではないだろうか
インプレッション記事がまだ無く、機能面の評価は難しいが、実売価格しだいでは面白いオプションになるかもしれない
自分の場合、GROWTACのブレーキキャリパーを持っていて眠らせているので、これと組み合わせてみるのを妄想中
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