山梨mtb山守人がFBでステートメントを発表している
山梨mtb山守人のステートメント
長いな。。。GPT-4に要約してもらった
【メッセージの要約】
全国のマウンテンバイカーへのお願いです。山梨県北杜市では、マウンテンバイクの走行が正式に許可されている山道はありません。それにもかかわらず、北杜市内の山道での走行が増えており、地元の人々や登山者、山道の管理者たちに迷惑をかけています。この行為が続くと、マウンテンバイクの使用が禁止され、その負の実績が全国に広がる恐れがあります。私たち団体は、山道の共有とマウンテンバイクの走行を可能にするために努力してきました。その努力を無駄にしないため、確認なく山道を走行することを自粛していただくようお願いします。また、ベテランのマウンテンバイカーや業界関係者の皆様には、この状況を周囲に伝えていただくようお願い申し上げます。ご不明点がありましたら、当会にご連絡ください(太線部は筆者)
コメントも付いている(1/23時点では一人だけ)
【コメントとその回答の要約】
回答は、山道利用についての日本の制度が曖昧で、山道の所有者や管理者の許可が必要な場合が多いことを強調しています。しかし、許可を得るプロセスは複雑で、多くの山道は法的にグレーゾーンにあると述べています。
また、公に走行情報を発信したり、トレイルマップを出版すると問題が生じる可能性があるため、日本では一般的に山道のトレイル情報が公開されていないと説明しています。
日本の山道のほとんどは、許可を得ずに走行すると違法となる「ブラック」か、法的にはグレーでも事故が起きると問題となる「グレー」であり、「ホワイト」(許認可や了解済み)な山道はごく少数だと説明しています。
その上で、当団体はMTBの制度化を目指し、活動を続けていると述べています。また、MTB走行情報の発信は当団体の自主的なものであり、行政とは一切相談していないと明記しています。
また、質問された具体的な地域の情報については、禁止されているわけではなく、許可や了解が得られていないと説明し、走行可否の掲示や看板設置については許可が必要であることを述べています。
最後に、MTBを推進し、正式な走行環境を増やすためには、社会の仕組みに沿ったMTB利用が必要だと強調しています。
細かなところは本文を読んでいただければ
個人的な見解
このステートメントには問題があると思う。おおきく3つ
その1
未許可=アウトではないのに論点をずらしている
未許可であることはかならずしも違法を指すわけではない。例えば著作物に対する二次創作(いわゆる薄い本)、職場でのドレスコードを破ること(短パンでオフィス勤務)、法律違反にならないソフトウェアの利用規約違反(リバースエンジニアリング等)、これらは権利者の許可なく行われたとしても、それはアウトな行為とはいいがたい
同様に、トレイルを走ることが地権者の許可を得ていないとしても即違法かどうか判断が難しいケースは多いだろう。MTBによる未許可走行が本当にアウトなら、ハイカーもトレイルランナーもご近所さんの犬の散歩も全員アウトではないのか?地権者が自転車のみを締め出す意思表示があったとして、それは果たして法律より優先されるのか?
にもかかわらず、この山梨mtb山守人のステートメントではトレイルライド=許可されていない=アウトという前提で話を進めている
その2
私権の制限行為と受け取られかねない
丁寧な言葉を使っているが、マウンテンバイカーに「山で乗るな」と言ってるわけで、これは明確な私権制限ではないかと思う。私権制限は本来、国や地方公共団体が、公共の利益を守るために、個人や法人の私権(財産権や契約自由などの権利)を制限することを指す。これは公共の福祉を保障するための措置であり、運用は相当慎重に行われなければならない
いち民間組織が、全国のマウンテンバイカーに対して私権制限を行う、これは相当危うい行為だと思う
その3
運営しているMTBフィールドへの利益誘導
「山梨mtb山守人」は、ホワイトなMTBフィールドを有している。有料会員を募り、トレイルの造成、メンテナンスを行っている
この「MTB走行自粛のお願い」によって、自らが運営する会への利益誘導をしているように見える。「俺らのフィールドで(有償で)走ることしか認めん」とも読み取れないだろうか?
私個人は、MTBerのライドが経済に組み込まれて有償化していくのがあるべき未来だと考えているので、それ自体は良いと思う。しかしそのために全国のマウンテンバイカーに乗るな、ということが正しいことなのだろうか
これはMTBトレイルビルディング業界あるあるですが、さんざんグレーやブラックなトレイルを走っていたのに、行政や地権者から土地を与えられると、「俺らの迷惑だからグレーで乗るな」と安全地帯から石を投げるやつ。
— TKC プロダクションズ (@tkcproductions) January 21, 2024
「合意形成」されたトレイルだけでMTBが発展した国が今の地球上にあるんだったら教えてほしい。
少なくとも僕が行ったことのあるアメリカやカナダ、フィンランドは違った。今もtrailforkにだってトレイルが載ったり消えたりしてるでしょ。
3Gしかない国で最新のiphone使いたいなーって言ってるみたい。— watashi (@watashi511) January 21, 2024
以上3点(1/24追記:北斗市の問題を全国に広げていることも問題だと思う)により、このステートメントにはNOと申し上げる
俺がMTBでどこを走ろうと俺の勝手だ
Share the trail!
【閑話】
本題とそれるのだが「山梨mtb山守人」にはこういう愚にもつかないことを書く暇があったら、MTBerの未来のためにもうちょっとマシなことをやってもらいたい
・頭のおかしなクレームへの対処
組織化しているのでたくさんクレームが来て、それによって中の人が疲弊されるところもあるのだろう。心中察するに余りある。しかしながら内容は色々あるはずで、なかには理不尽なクレームも含まれているはずだ。こういうクレームを公開して、対応するノウハウを共有してもらえたら、ほかのグループにも有益ではないだろうか。場合によっては法廷で白黒付けましょう、みたいなケンカすらしてほしい
MTBの山道走行に関しては合意形成ってのが「正」みたいになってるけど、そろそろ裁判して走行権利を勝ち取るというやり方あってもいいと思う。馬や橇が昔から通っていたのに同じ軽車両の自転車だけ排除するのは行政手続法で根拠を示せといったら無理なのでは?訴訟も責任の取り方のひとつだと思う。
— 松本潤一郎 | 伊豆半島の山と海を環る (@junichiro_izu) January 20, 2024
・ホワイト化のノウハウをフランチャイズ
ホワイトなフィールドをどうやって手に入れるか、のどから手が出る欲しいところは多いだろう。地権者にお願いしたらほいほいと手に入るようなものではないだろう。地権者との関係性の構築、行政との連携、会の運営方法、情報発信…やることは多岐にわたるのではと思われる。このノウハウはマネタイズに値すると思うし、その培ったノウハウを有償でほかのグループに提供する。会の貴重な収入源になるし、MTBerはクリーンなトレイルが増える。すべてのMTBerの利益に資する行為ではないだろうか
【追記】
コメントの通り、「ノウハウを抜き取ることを目的とした方はお断り」だそうである。やれやれ
コメント
そもそも素朴な疑問として、公道扱いである赤線里道を、地権者や県に許可を取っただけで、一民間団体が占有できる仕組みが分からない。それもハイカーは誰でもOKで、会員以外のMTBだけがダメなわけでしょう。
警察に届けて道路使用許可を取っているのか、それとも占用許可までもらうことが必要なのか…
本当に日本のトレイルを白くしていきたいなら、シェアしてほしいことはたくさんありますよね。
が、23/12/7付けで件の会のHPに出てる「人材募集のご案内」に「ノウハウを抜き取ることを目的とした方はお断りします」と明文化されておりましてwww
外から入った人間が、元々そこで遊んでいた人を叩き出して作ったネバーランドですから仕方ないか。誰だって自分のフィールドが大事、そりゃそうだ。その割には高尚な理論武装が過ぎて、敵を増やすんだろうなぁ、、、
誤)日本のトレイルをホワイトに
正)俺のシマ荒らすんじゃねーよ
でしたね。日本のMTBerの代表面されるのが我慢ならずエントリー上げましたが、、さすがに力が抜けましたw
「あの会とはやれない」っていうわだかまりを抱えたMTBerの呟きを、以前ツイッターで見たことがあります。自分はエリアが違いますけど、現場まで見に行ってやめた口なので、ローカルならなおさら、心理的に複雑だったライダーはいるでしょうね。
そういう人が周辺のグレーに流れてトラぶったとしたら・・・
・・・インガオホーw