以前買った中華パワメXCADEY XPOWER-Sだが、スマートトレーナーを使って精度チェックをおこなった。
使用機材とセッティング
Thinkrider X5-neoに、XPOWER-Sを取り付けたCarbonda Fm936をスルーアクスルアダプターを使って取付けた。ギア比はF32、R14。ペダルはロード用SPD-SL、シューズも普段ロードで使っているSPD-SLシューズ
検証方法
以前X5-neoの精度検証を行ったときと同様
まずはローラー検証用のワークアウトを作成
①X5-neo⇒Zwift⇒Strava⇒(fitデータ)Garmin Connect
②XPOWER-S⇒Garmin Edge530⇒Garmin Connect
とデータを取り込み、①と②のログを比較した。
なお、全ての機器のキャリブレーションは直前に行った。
検証用のワークアウトはこんな
200W×5分
250W×5分
280W×3分
300W×2分
350W×1分
ケイデンスは極力一定(90前後をキープ)
誤差要因
誤差を生む要因は幾多もある。読み取り方法、駆動ロス、スマートトレーナーの電気抵抗がリニアかどうか、温度補正、左右の出力バランス、機材剛性によるロス、上げればきりがない。
そもそも「正確な出力」とは何か?という問題なのだが、測定を突き詰めても「真の値」というものは存在しない。パワーメーターの場合、正確さ(もっとも確かな値に対しての測定平均値の離れ)よりも精密さ(もっとも確かな値に対して測定値がばらつかないこと)を重視すべきだと考えている。
精度
今回取れたデータに、以前取ったX5-neoとPioneerペダリングモニター(左のみ)の比較データを合体させるとこんな感じ。
X5-neoとXPOWER-Sを比べるとXPOWER-Sがかなりハッピーなデータが出ているが、Pioneer(左)を100とした値は-1~5%の乖離となっている。Pioneer(左)もXPOWER-Sも同じクランク式で、自分が右利きであることを考えるとXPOWER-Sが少し高いデータになるのは妥当と言える。
まとめ
Pioneer(左)に対する-1~5%のずれをどう評価するかだが、これは「十分使える」レベルだろう。長い登りでのペーシングや、MTBライドをCTL計算に繰り込むことが出来れば個人的にはOK。パイオニアと同じか少し高めの値が出ている、と頭に入れておけば大きなミスにはならないし、パワーメーターが無いよりもずっとずっと信頼性のある数値が見えるし。
【閑話】
①世の中にはstomp testと呼ばれるパワーメーターのトルクをきっちり計る方法があるようだ。俺はやらんけど。
②こうやってみるとX5-neo、若干アンハッピーなスマートトレーナーと言えそう。そういやPioneer(左)+ダイレクトドライブでZwiftやってたときより今の方がZwiftレースの成績が悪い…
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