毎度毎度この時期になると新しいバイクが欲しくなる。新しい技術、新しいカラー、新しい規格、いつもいつもワクワクする。懐古趣味も悪くないけど、MTBのような機材スポーツはやっぱり「進化を止めるな!」だと思う。愛と欲望こそが全てだ。
今年は新しくカーボンフルサスバイクを手に入れたので、どちらかというとそれ以外のバイクに目が行きがちだな。
欲しい基準は1にデザイン2にスペック。価格は今回は無視。Get a dream BIKE! というわけ。
【電動アシストバイク】
トレイルなどでも電動アシストバイクを目にすることが増えてきた。こないだなんかトレイルで1日に2台も見かけたし。ただ、電動アシストMTBは個人的にはまだまだ重すぎると思う。買うか買わないかだと買わないけど、気になる存在ということで2台ピックアップ。まぁ将来に対する期待というかなんというか。ある程度目を肥やしておく、といざ欲しいときに迷わなくて済む。
S-WORKS LEVO SL CARBON
¥1,694,000(税込)
www.specialized-onlinestore.jp
とうとう20kgアンダーのフルサス電動アシストMTBが国内でもデビューした。なんと17.35kg!(Lサイズ)。これくらいだとエンデューロバイクよりちょっと重いくらいなのでハンドリングも相当軽快だと思う。ジオメトリーも超モダン。すげーよこれ。めっちゃ欲しい。パワーユニットはスペシャのオリジナル。ちょっと非力らしいが、自分の脚力ならたぶん十分。これがあればいつもは2周が限界のトレイルを5周は余裕でできる気がする。電動だとサスペンショントラベルが大きくても登りはアシストしてくれるので下りにフォーカスしたセッティングでしっかりダウンヒルを楽しめる。
でもさすがに高い。現時点ではお金持ちのおもちゃかな。ミドルクラスの価格帯にこの辺のスペックが落ちてくると相当食指が動いてくるんだが。
【チームメイトが買いました】
YAMAHA YPJ-MT Pro
¥660,000(税込)
www.yamaha-motor.co.jp
満を持して出しきた感のあるYAMAHA の電動アシストフルサス。バッテリーをアルミフレームで挟み込むようにしていたりしててモータサイクルのノウハウが感じられる。カラーリングもYAMAHAブルーにしてモーターサイクル感強い。だけどちょっと物足りないかな。コスメティックはもうちょっと派手派手しいのが良い。スペックに関して言うといわゆる本気のe-MTB
。ヤマハのアシストユニットは以前試乗してすごく良い印象だった。ただ、スペシャライズドに比べると重い、重すぎ。24.1kg(Mサイズ)だもん。スペシャよりロードバイク1台分くらい重い。まぁ正直国産メーカーってことで気になる扱いw
これはトレイルMTBというより林道バイクとして使いたいかもしれない。大荷物で林道の奥まで分け入っていってキャンプ、みたいな。ちょっとコンペティションとかエキサイトメントとかとは離れた使い方が良いんじゃないかな。モーターサイクルで言うと往年の名車セローのポジション。
とか言ってたらENSの最終戦、このバイクが総合3位だってね。すげーよ!足回りの設計も良いってことでしょう。
e-MTBは欲しいのは欲しいのだが、これら電動アシストMTBでハイカー等とすれ違う山で気軽に乗れるかというと…ちょっと前のエントリーでも書いたけど、こいつらを都市部のトレイルで乗るのは相当気を使いそうだ。乗る場所問題はちょっと悩ましい。
【試乗してみました】
【ハードテールバイク】
今年は大手メーカーのハードテールが大豊作。昨年は中小メーカーが多かったLOW,LONG,SLACKなジオメトリーのバイクを、マスプロメーカーがこぞってリリース。どれも手ごろな価格で品質も安定しているし販売チャネルも豊富で購入しやすい。
いっぽう、中華系はいわゆるモダンジオメトリーのHTバイクがほとんど出ておらず今年は今一つな印象。中華系はグラベルバイクの新作が次々リリースされてるので、リソースをそっちに振り向けているんだろうと思う。まぁ今年はマスプロメーカーが正義。
【追記】Canyon Stoic 3
¥129,000
www.canyon.com
さすがに年末ぎりぎりまでエントリーをアップするのを待ったから、これ以上ビッグな新作は出ないと思ったら。。。キャニオンからやばいのが出た。Stoic。現代的なジオメトリー、パーツ交換不要の分かってるアッセンブル、地味目のカラーリング、そして抜群のコストパフォーマンス。これこれ。これがあれば1台で山もジャンプもパンプトラックもなんでもイケる。ネジ切りBBにブレーキケーブル外装というのも良く分かってる。
PVも良い。”The Hometown Hero”ってキーフレーズで、街のヒーローライダーに憧れてバイクに乗り出すキッズの物語を描いている。あるよねこういうの。
このバイクのコンペティターはGIANTでもMeridaでも無いな。BMXやスケートボードだ。10代の子をMTBの道に引っ張り込んで、20年、30年とファンになって欲しいというえげつない作戦。こいつは孔明も真っ青の策士だぜ。一番グレードの低いStoic 2の89,000円というプライスは、BMXのエントリーモデル(5万円前後)よりは高いが、「ちょっと無理すれば手が届くかな?」というところに設定されている。ここは相当練ったに違いない。
ごめん、以下のバイクはStoicとキャラ被るから削除www
** 【削除】KONA 無印HONZO
国内価格未定
konaworld.com
KONAのロングセラーハードテールバイクHONZO。ちょっとずつ改良してユーザーのニーズに対応しつづける姿勢、これがKONAの強み。今年はなんとロングドロッパーポスト対応のためシートチューブを短くしてきた!ドロッパーシートポストは125mm前後が標準だったが、どんどん伸びて150mmタイプも増えてきている。これは今後のトレンドになりそう。日本人は短足なんだからサドルは下げられれば下げられるだけ良い。サテンファティググリーンっていう、青虫っぽいフレームカラーも悪くない。そいや、日本ではKONAの代理店がアキコーポレーションからA&Fに代わったが、これが吉と出るか凶と出るか。
【削除】Dabomb Bikes, Sentinel 29
フレーム価格¥55,000(税込)
安くて使い勝手が良さそうなオールマウンテンフレーム。コスメティックもやんちゃでよい。ガンガン使うとすぐ傷だらけになるんだから、こういう安くてカッコイイやつをガシガシ使いたい。ジオメトリーもかなりエンデューロに寄っていてる。そして何より安価!Wiggleとか海外通販サイトをまめにチェックしてお買い得車を探すよりも、こういう定価の時点でリーズナブルなバイクを欲しいタイミングで買った方が余計なリソース使わなくて良いと思う。色はGloss Chameleon / Matte Bronze Orange / Matte Blackの3色。あんまピンとこないけど、こういうのは傷やステッカーで自分だけの色が出てきたくらいがカッコ良いと思う。
【削除】jamis ドラゴンスレイヤー
国内定価未定
www.jamisbikes.com
竜殺しというネーミングが中二w。日本で言うと鬼殺しかなwww
Jamisは昔からドラゴンをペットネームにするの好きだよね。往年の名選手ダンタクマが乗ってたのもドラゴンだった。
ジオメトリーは攻めすぎず、クイックすぎず、ほど良い塩梅。色もマットなオリーブ色。ごくごくスタンダードで良いんじゃないかな。はじめの1台で買うならこういうのは幸せになりそう。惜しいのはドロッパーシートポストが付いてないこと。
【削除】Giant Fathom 29 1
国内定価未定
www.giant-bicycles.com
自分的MTBオブザイヤー。29er、モダンジオメトリー、Boostエンド採用。2021で一気に進化したFathom。色味も地味目のアースカラーで、トレンドに寄せてきた印象。良い。値段も超リーズナブル。無敵だ。ジャイアントっていうメーカーはMTBではいまひとつパッとしないのだけど、ほんといいなこれ。いやー欲しい。グループセット以外はほぼオリジナルパーツを採用することで価格をぐっと抑えてるところ、そのへん大手にしか出来ない技。
ところがこれ日本未発売…なぜこれを日本で売らないんだ!?
【削除】ロッキーマウンテン グローラー 40
¥162,800(税込)
aandf.co.jp
ジオメトリー良し、価格良し、ブランドイメージ良し、カラー良し。人と被りにくいのも良し。役満。
29er+というちょっと珍しい規格で、トレイルももちろん良さそうだけど、雪山でスノーライドなんかしたら超楽しそう。色は好みの前から後ろにかけてグラデーションが掛かった青。これも荷物がっつり積んでガレガレ林道ツーリングとかいいね。これもセローポジ。A&FはロッキーマウンテンとKONAという2つの北米/カナディアンブランドを手に入れたわけだけど、これはどう棲み分けするのかな?マーケティングセンスが問われる。まぁ余計なお世話だけど。
【削除】Stanton Switchback Gen3
国内定価未定
www.stantonbikes.com
イギリスのスチールフレーム。オールマウンテン系でどこか上品なイメージ。やんちゃなDa Bombとは対極かな。現物は塗装に深みがあって良さげ。以前ちょっと乗せてもらったけどすげー楽しいバイクだった。これ乗ってると「通」感があるというか、シブいっすね~て言われる気がする。
ようやくここから欲しいもの復活w
サンタクルズ ジャッカル
フレームセット。¥118,800(税込)
www.santacruzbicycles.com
サンタはカメレオンも良いけどジャッカルもいいよね。パンプトラック用に欲しい。シンプルなシルバーはサラの状態だとそこまでぐっと来ないけど、好きなステッカーでデコって自分だけの1台に育てたい。新地の近くに住んでたら絶対買う。
STANDARD BYKE 26″ DJ
フレームセット。国内定価未定??
www.standardbyke.com
厳密にはMTBと異なり、正確に言えば26インチのBMX。今どき硬派なメイドインU.S.A.のクロモリフレーム。いちおうオプションのエンドを付ければディレイラーも組めるのでBMXとMTBのハイブリッドかな。サポートライダーがレジェンド級しかいなくてバイクの完成度がはんぱない。パンプトラック用に欲しい。S&Mとスタンダードバイクはおじさんライダーには伝説みたいな存在なので、ちょっとおいそれと買うのが躊躇われる。すごく高額なものではないのだが、上手くないとダメな気がするんだよね。ロードバイクならTIMEとかに近い。乗ってるだけで注目浴びちゃう的な。もっと上手かったら欲しいw
MONORAL AE
フレームセット。¥250,000(税込)
www.monoralbikes.com
アウトドアブランドのMONORALが展開する日本のバイクブランド。こいつの目玉はBBドロップを5mm刻みで変化させられること。実際には頻繁に使う機能ではないのだろうけど、こういうギミック大好きなので気になるw
フレームは3-25チタン。ホイールは29er。
このメーカとは別だけど、調べてみたらジオメトリーを指定した完全オリジナルのチタンフレームは中華系メーカーに頼むとMOQ1なら8万円程度で作れちゃうらしい。カーボンだと金型が結構高額らしくオリジナルを作るのは大変だけど、チタンメーカーとしてデビューするのは案外イージーそうな感じ。まぁ売れるかどうかは別だろうけど。ファブレスで独創的なフレームメーカーが増えてくれたらうれしいかもしれない。自分もチャレンジしてみようかなw
【フルサスバイク】
今年ダウンカントリー系フルサスを手に入れた。こいつがそこそこ軽くて良く走るバイクで超お気に入り。なのでキャラが被るダウンカントリー系は全然目が行かない。むしろエンデューロ寄りのバイクがかなり気になる。前後160mmくらいでゲレンデガンガン行ける系欲しい。。。
KONA HeiHei DL
国内定価未定
konaworld.com
本稿コナは2台目。フレームデザインが変わってWボトル取付可能に!この機能待ってました!登って良し下って良しのオールマイティバイク。これぞダウンカントリー!やっぱKONAは良いね。
サンタクルズ5010
フレームセット。¥622,080(税込)
www.santacruzbicycles.com
本エントリーでは2台目のサンタクルズ。ビデオがカッコ良いので欲しいのです、ただそれだけ。サンタはロード乗りには知名度ほぼゼロなのにMTB乗りには絶大な知名度を誇るちょっと不思議なメーカー。予算に余裕があるならここんちを買っときゃ問題ないバイク。これで遅いと機材のせいに言い訳できないので、買って下手だと冷たい目で見られそう(偏見)
Haideli FS831AM
国内定価未定
中華カーボンメーカーHaideli社のリリースしたエンデューロフレーム。どこからどう見てもサンタクルズなサスペンションシステム。パクリなのか?っていうとどうもそんなことはなく、サンタ社のパテントを冒しているわけではないみたい。通称は“チャンタクルズ”。R150mmトラベル、F140mmフォーク取付前提のジオメトリー。ガチのエンデューロバイクですね。海外のフォーラムでは共同購入のスレッドまで立つほどの人気。こういうので安く組んでパノラマとかゲレンデでガシガシ使いたい。
LightCarbon LCFS958
国内定価未定
www.lightcarbon.com
同一フレーム?Yishunbike FS958
www.yishunbike.com
今っぽいサスペンション形状。YTとかと似てる。R130mmトラベルなのでエンデューロというよりはオールマウンテンかな?自走とゲレンデの比率が5:5くらいの人向け?この辺のバイクは安く組んで泥だらけになるまで使い倒したい。もしENSとかに出るならこういうのが良いかも。
新しいバイクを買ってしまったし、今年は物欲も減少するかな?って思ったけどそんなことはなかったw
来年モデルはコロナの影響で既に入手が難しいケースが増えているみたい。欲しいものに関しては、見つけたときが買い時、になるかも。
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