MZ-M80とPD-MX80の違い

先日アリエクスプレスで購入したMZ-M80ペダル、本物(?)のPD-MX80を手に入れたので、ほぼ完バラして比較してみた。

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MZ-M80とPD-MX80分解図

分かったことをまとめると、こう。
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重量

PD-MX80が498g、MZ-M80が重量が465g。重さが結構異なるのは、内部のシャフトの重量の差が大きい。MX80の方が一回りごつい。あとボディ単独でもわずかにMX80の方が重かった。ボディ形状はどちらもほぼ同じなので、もしかするとボディの材質(比重)が異なっているのかもしれない。自転車関係で良く使われる6000系アルミとその辺のショボいアルミ素材だと比重が0.1くらい異なっているのでありえるかも。

ピン長

ボディにえぐりが入れてあって、M80の方がMX80よりピンが長い。そして互換性無し。公園トライアルで試してみたけど、シューズへの食いつきはM80に軍配。ピンが長いのは正義。

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ピン長。上M80、下MX80

ベアリング

MX80はシマノお得意のカップ&コーン式が2個。M80はクランク側にニードルベアリング、ペダル側にカートリッジベアリングがそれぞれ1個内蔵。アフターパーツも供給されているし、バラしてグリスアップも出来るので、メンテナンス性は圧倒的にMX80。

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M80のニードルベアリング
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MX80のカップ&コーンベアリング

シャフト取付部

シャフトのネジ山がどこに切ってあるかってことなんですが、MX80はペダルの中央部にある。そしてネジ部が太く長い。対してM80はペダルのクランク側で受けていて、ネジ部は細く狭い。対衝撃性は間違いなくMX80が有利だと思われる。

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MX80のシャフト。ネジ部が中央
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M80のシャフト。ネジ部がクランク寄り

ペダル全体サイズ

シャフト部の違いにより、M80の方が全体的にロープロファイル(幅が狭い)。ペダルヒットしにくいのはM80だろう。

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MX80(奥)がM80(手前)より背が高い

結構違うもんだな。こうやってバラすのは勉強になる。リバースエンジニアリング的なというか、パーツに込められた設計思想や意図が伝わってくる。MX80とM80はパッと見こそ双子のようだが、そこに通底するエンジニアリング哲学のようなものがまったく異なっている。

M80は安いけど、理由として中間マージンを排除している、というのもあるだろうけどそれだけじゃ無いな。パーツの簡素化や、汎用品の流用、ある種の手抜きでコストダウンをしているのが伺える。

対してシマノMX80は異常なほど壊れにくい部品作りに情熱を傾けている。どんな体重のライダーがどんな乗り方をしても壊れにくい。そういう作り方。

 

ただ、どちらが良いというわけではないかな。ユーザーニーズによって評価は異なってくるという話だ。年間100㎞ほどしか走らない人(例えば自分のような)にはシマノはオーバースペックだと思うし、逆にENSに全戦出場するようなライダーならシマノ一択。この辺は割りきりも含めてチョイスすれば良いと思う。まぁ予算が潤沢ならシマノ一択なわけですが。

 

他にも

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ぱっと見全く同じだけど、きっといろいろと異なってくるんだろうな。

ペダルこれ以上増やしてもしょうがないのでもうやらないけどw

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