Carbonda FM936 組立編&実走編

Carbonda FM936の組立&シェイクダウンがようやく終わった。個人的にはSDA王滝が終わったらインプレ的なものを書こうと思っていたのだが、今年の王滝は10月に延期中止。あんまり寝かせておくのもと思って暫定的なインプレを書くことにした。

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Carbonda Fm936

 

【アッセンブルパーツおよびコスト】
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フレーム、前後のサスを新調して、それ以外はVITUSアルミ29erから移植した。トータルで掛かった金額は25万円といったところ。

【組立て作業】

組むにあたって苦労したところは特に無し!プラモで言うところの素組みでばっちり、というやつ。
ケーブル:するっと通る
ブレーキキャリパー:きっちり留まる
ヘッドパーツ:パチッとハマる
BB:スパっと組付け

フレームの中にバルーンのカスが詰まっててケーブルが通らないとか、ケーブル出しのところが狭すぎてリューターで広げるとか、ブレーキキャリパー取付ナットがまっすぐ付いてなくて途方に暮れるとか、Rショック取り付け部が固くて穴を広げるとか、そういうある種「中華っぽさ」をちょっとだけ期待していたんだけど、拍子抜け。本当にあっけなく組めてしまった。フレームの中、びっくりするほどつるつるだった。

まぁ強いてダメ出しするなら…ブレーキキャリパー取付面に塗装が乗ってたのでサーフェイシングした。付属のボトルケージ取付ボルトが短すぎたので長いのに交換した。くらいだろうか。もうほとんど重箱の隅をつつくレベル。まぁ、噂が確かならNS Bikesと中身はほぼ同じなわけで品質に問題あるはずもなし。

【重量】

ペダル、ボトルケージ無しで12kgジャスト。パーツチョイスをもう少し詰めれば11.5kgくらいになるだろう。$200追加すると軽量フレームを注文できたみたいなので、その辺まで手を付ければ11kg切りも見えてくる?まぁそれならCanyonのLUX買えちゃうくらいお金かかるのでそっち買えよという話ではある。25万前後のダウンカントリーバイク(※)としては悪くないスペックだと思う。
※ダウンカントリーについては記事化しました。

30万円~のダウンカントリーバイクというと、この辺かな
KONAのHei Hei

www.konaworld.jp

SpecializedのEpic EVO
www.specialized.com

Canyon LUX CF SL 7.0
www.canyon.com

【実走してみて】

まちさがサイクリングでの里山ライド、SBPの2か所で走ってみた。本当はふるさとの森や北関東のトレイルを走る予定だったのだけど、コロナ禍で全てキャンセル。とりあえずこんなものかなというざっくりした印象を。

【VITUSとのスコア比較】

ちょっと前まで乗ってたVITUSのアルミハードテールSentire29との比較
『コーナリング』『登り』『下り』『剛性感』『快適性』『操作性』の6項目で評価(5点満点)
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まぁなんというか当たり前なんだけど、VITUSより全体的にひとつ上。いちおうメーカーのカテゴリはXCだけど、乗った感覚は限りなくエンデューロバイクに近いオールマウンテンかな。腕さえ良ければENSで戦えそう。

『コーナリング』

20年ぶりのフルサスMTB。コーナーでの安定感が素晴らしく、スピードが出れば出るほど安定する。半面、低速のタイトコーナーは結構苦戦した。ロングホイールベースでヘッドが寝ていることが原因だろう。また、バームに押し付けてる途中でRサスが伸びるとヘッドアングルが変わるせいか違和感が強い。フルサス特有の現象?セッティングの問題?サスの設定はもうちょっと詰めないといけないと思う。

『登り』

車体重量自体は前のVITUSと同じか少し軽いくらいなので軽快、とまではいかないが十分なレベル。登りでRサスが沈むと、ただでさえ寝てるヘッドアングルがさらに寝てハンドリングがだるくなる。ロックさせてしまえば無問題。登りはサスのロックアウトが必須かなぁ。サスのセラーがおまけで、1レバーで前後同時ロックできるやつを付けてくれてこれがめちゃめちゃ重宝してる。荒れた登りではロックアウトを解除すればトラクションも効きそう。

『下り』

フルサスの快適性高すぎわろた。リアが跳ねないのでペダルからシューズが離れる怖さみたいなのがほとんどない。鼻歌混じりで根っこセクション入れる。そしてFサスス!タンチョン径34mmはさすがの剛性。今まで32mmだったので不安を感じるシーンもあったが、しなりみたいなのがほとんど感じられなくて素晴らしい。ストロークはR110mm・F120mmで里山レベルでは十分すぎる。正直、これくらい走るとENSに出たくなる。まぁそれはそれでもっとストロークが欲しいような気がするが。

『快適性』

カーボンフレーム、フルサス、2.3インチと少し太目のタイヤの組み合わせは控えめに言って最高!ちょっとした段差でいちいち腰を上げる必要がないのでストレスが格段に減った。むしろグリップが良すぎるくらいなので王滝出るならもっとタイヤ細くても良さそう。なぜか以前よりサドルが固く感じるようになった。なんで???今まで尻に衝撃が来ててもハードテールだからこんなもの、と認識していたのが、細かなギャップが吸収されてサドル自体の硬さを感じるようになったってことかな?

『操作性』

コックピットは50mmステムにライザーバーを合わせていることもあってかなりコンパクト。登りでほんの少し窮屈に感じるが下りは優秀。スタックが小さく結構低いポジションなので、バニーホップのようなアクションは苦手。かと言ってハンドルを上げると登りが辛いジレンマ。ハンドル幅700mm着けてるけどちょっと狭く感じる。以前より車格が大きくなり、速度も高速化してるから?760mmくらいあっても良いかも。なんというか、クロカンでもないオールマウンテンでもないちょっと中途半端な感じになってしまった。思い切って里山仕様と王滝仕様ではコックピット周りは交換しても良いかもしれない。

 

ルックスも自分でデザインしたので大満足。しかも世界に一台だから誰ともかぶらない!ほぼSDA王滝用に組んだので、目的にはばっちり合致してそう。コックピット周りとサスのセッティングを詰めればもっと楽しくなりそう。今から楽しみだ。

【参考】
PinkbikeのSynonymのインプレ記事
www.pinkbike.com

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