「向かうには特別な許可が必要」「秘境中の秘境」「混浴露天風呂」など数々のキャッチで知られる奥鬼怒温泉。ここへ土日を使って奥鬼怒スーパー林道経由で行ってきた。グラベル×温泉、最高過ぎた。これはローカライズされた日本的グラベル遊びのひとつの究極形だ
日時
2022年10月15日(土)~16日(日)
天候
15日 晴れ時々曇り 最高気温21度
16日 晴れ 最高気温22度
奥鬼怒温泉とは
関東最後の秘湯と呼ばれる奥鬼怒温泉は、加仁湯、手白沢温泉、日光沢温泉、八丁の湯の、泉質の異なる4つの秘湯が日光市の奥地に点在します。
豊かなブナの原生林に囲まれたこの温泉郷は、(自然保護のため)一般車両が乗り入れできないので、宿泊者送迎を利用するか、1時間ほど歩くことになります。
現在、2軒の宿が宿泊者の送迎をしており、手白澤温泉を除く3軒は日帰り入浴も可能です。
人里離れた秘湯で、喧騒を忘れのんびりと過ごしたいという人にオススメの温泉です。
最後の秘境www令和のこの時代にそんなもんあるかよw
どんだけ秘境なのかこの目で見てやんよ!
メンバとバイク
物好きが9名
ICAN X-Gravel
FELT BLOOM
Chapter2 AO
TNI シクロクロス
Cannondale Topstone Alloy
KONA Major Jake
Canyon Inflite SL6
Cannondale Topstone Carbon
Giant Escape
FUJI Jari Carbon
FELTの方とお初。ガチなグラベル初体験が奥鬼怒って初手からやばすぎじゃないですかね?
ルート
奥鬼怒周辺エリアをめぐる、2日で100㎞弱、獲得標高2000mちょいのライド。グラベル比率は30%くらい?
アクセス
今回のデポ地は川俣大橋駐車場。横浜から3時間半。高速下りてからも山道を走らされ、なかなかの秘境感。今回、鬼怒川温泉駅からの輪行組もいたのだが、このルートはかなりタフ
DAY1
1日目は川俣湖の周りにある林道をぐるっと周回してから、奥鬼怒スーパー林道を通って奥鬼怒温泉へ
08:00 川俣大橋駐車場へ集合
08:30 スタート
朝の気温は10℃。ピリっと寒いが、日が差しておりそこまで寒さは感じない。奥鬼怒は標高がそこそこあるのもあって、紅葉がかなり進んでいる。川俣湖に沿って進む林道は緩いアップダウンが続き、快走!ガレ具合も絶妙でまったく飽きさせない。ちなみに携帯の電波は入らない。この辺はマジで秘境w
12:00 道沿いの蕎麦屋で昼食。岩魚の天ぷら蕎麦。淡薄な味わいで美味。ここで東武線鬼怒川温泉駅まで輪行してきたメンバーと合流
14:00 奥鬼怒スーパー林道入口の女夫渕(めおとぶち)駐車場へ。ここからグラベルへ入る。奥鬼怒スーパー林道、なかなかガレており、しかもずっと登りでかなりタフ。あまり景観も抜けておらず、正直、川俣湖周辺の林道のほうがひとつふたつ格上
15:00 温泉の手前で日帰り組の一部と別れる。温泉に着いたら宿の前に足湯があったのでみんなで浸かってまったり。その後残りの日帰り組も帰着の途へ。なおこの日、日帰り入湯はなかった。旅行支援で混雑するのを嫌ったのかな?
16:00 加仁湯へチェックイン。昭和な温泉旅館の風情。往時はきっと団体旅行が多く泊まったのでは?今はハイカーなどがメインのようだ。割と年配のご夫婦っぽい客が多いようだ。露天風呂入って飯食ってビール飲んで優勝。これがあるならスーパー林道の登りなどへでも無い
DAY2
奥鬼怒スーパー林道を下って川俣湖へ戻り、DAY1と同じ川俣湖周辺のグラベル探検。
09:00 予報に反して快晴。朝飯食べてのんびり出発。しょっぱなから前日稼いだ標高を全て吐き出すダウンヒル。一晩寝てフレッシュなので良い感じの刺激。石は丸まっているが大きめでゴロゴロしていてグラベルバイクには結構きつい。
10:00 デポ地の川俣湖に戻り、昨日と同じく川俣湖周回をおかわり。やっぱりこの道は良い。裏ヤビツ+宮ヶ瀬湖の超上位互換、というと少し雰囲気が伝わる?
この日はオフロードバイク、ハンターカブ、ジムニー、ハンターや山菜採りの軽自動車など、エンジン付車両がそこそこ走っていた。みんなグッドマナーで良い感じにシェアできてる。オフロードバイクの方たちに話しかけて北関東の良さげな道を教えてもらうなど
脇道に逸れてデイキャンにピッタリな川床を発見したり、メンバーが持ってきたドローンで走ってるところを撮ったりと、のんびり道草ライド
15:00 ライド終了。鬼怒川温泉駅まで車で行って昼食。そのまま解散
宿泊
加仁湯
宿はザ・昭和な温泉旅館!増築改築が重なって中が迷路になってるやつ。おそらく昔は会社や地域の団体旅行で賑わったのでは?今はハイカーなどの個人客が多いようだった
ちなみに、奥鬼怒スーパー林道が自転車通行可になった経緯だが、奥鬼怒温泉の宿の方たちが行政に陳情して許可が下りたのだとの話だった。加仁湯グッジョブ!メディアの記事だと特別な許可がどうとか書いてたけど、「宿泊客に限り、申請すると林道走行が可能になる(※)」ということです。
サイクリストの訪問を見込んでいる関係で、宿の外にはバイクラック完備。サドルを引っかける通常バイクラックの他、太いタイヤを挟むタイプのスタンドもおいてあって、MTBの訪問も見込んでいるように見えた。
※おそらく日帰り温泉でも通行可になると思うが、許可の主目的が宿泊客の増加(≒売上増)である以上、可能な限り宿泊したい。あと、宿泊の方がタイムラインに余裕が出来て楽しみが増える。
部屋は14畳和室。ここを4人で二部屋取ったのでめちゃめちゃ贅沢。部屋に風呂はないがウォッシュレットトイレ有り。川に面した部屋なら川のせせらぎと紅葉が窓から楽しめる
食事は絵に書いたような温泉旅館の食事。岩魚が出てくるのがぽい
温泉
白濁したまさに温泉!
ここの露天風呂は混浴で、█████████、██████████████████████████、██████████████████。████████████████████████████。███、██████████████████████。██████████████████████████、█████████████████、██████████████████████████████████████████。██████████████。
宿泊料金
今回はちょうどはじまった全国旅行支援による割引が適用された
お部屋お任せプラン14,000円-支援割引5,000-クーポン1000円=実質8,000円!
なお、支払いは現金のみなので注意
動画
作成中
まとめ
以前のエントリーで、「グラベルシーンが盛り上がるには、日本的な、ローカライズされたグラベル遊び提案が必要」というようなことを書いたが、「グラベル+温泉」というのは、この一つの解なんではないかと思う。
グラベル遊びに温泉を足すと、答えは2ではなく、100にも200にもなる。奥鬼怒エリアのポテンシャルは相当高い。今回の紅葉も良かったが、新緑によし、盛夏によし、3シーズン最高のグラベルを味わえる。次は来夏、キャンプと組み合わせて再訪予定だ
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