パンプトラック用軽量ホイールを組む&AIによる支援について

パンプトラック用に軽量ホイールを組んだってのが前段の話
後段では、AIによるサイクリスト支援がすげーぜって話を書きました

 

パンプトラック用軽量ホイール

このところパンプトラック千葉を良く走っています。そして知るパンプトラック専用アッセンブル!

  • アルミフレーム
  • カーボンパーツ
  • 軽量ホイール
  • ノブの無いタイヤEtc.

ダートジャンプ用よりも軽さに振り、代わりに耐久性を少し犠牲にするスタイル。軽く、とは言え耐久性は必要なのでバランスが難しい。パンプトラックにもやはり沼はあった…。

タイヤとホイールはバイクの中心から離れてて軽量化の効果がでかい。良い機会なのでホイールを新規で組みました

 

リム

中華のノンブランドのやつ。パンプトラック用のリムならSTANS FLOWという名作があるのでそれを買うつもりだったのですが、Aliexpressを眺めてたら人柱精神が沸き上がってしまい(笑)

とても軽い

外35㎜

公称より少し重い355g

ハブ

i9やKINGなどのハイエンドか、激安の謎中華か、みたいな両極端な選択になる。ハブはシマノがこのカテゴリから撤退してて、程々の値段で買えるミドルグレードが無いわけ

フロントハブ

20㎜×100㎜という、もはやダージャンバイクでしか見かけない規格。程度の良いシマノセイントを見つけたのでこれのフロントだけを使う。セイントは廃盤で昔のやつだけどメンテナンスすれば一生使える

シマノセイント!

買ってからめちゃくちゃでかいハブスパナが必要なことに気づいて購入。。。28㎜ってなんだよ(笑)

リヤハブ

135㎜×10㎜ボルトオンという、これまたもはやこの界隈でしか見かけないレア規格。i9は予算オーバーなのでTANKEっていう中華のを購入。

中開けたらグリスアップされてなくてカラカラ。この辺は信頼の中華クオリティ。しっかりグリスアップしておく。中華アイテムは届いたらまず開ける!

TANKEのハブ

エンゲージメントは120

6爪

シマノHGフリーが短くてネジが切ってあるダージャン仕様

スポークとニップル

スポークとニップルは一流品を使いました。

スポークはSAPIM Race。2.0-1.8-2.0と中央が細いバテッドスポークです。長さ前後左右全部256㎜

ニップルは同じくSAPIMのブラス14㎜

購入は定番のPAXさんです

SAPIMのスポークとニップル

RACE シルバー※ニップル付属無し - パックスサイクルオンラインショップ
サイズ:14G オーソドックスなダブルバテッドスポーク。重量: 363 g (64 pcs x 260 mm 14G 2.0 )引っ張り強度: 1300N/mm2 商品にニップルは付属しませんので別途お求めください。
【SAPIM】 2.0×14mm ブラスニップル ノーマル シルバー(100個) - パックスサイクルオンラインショップ
2.0×14mm ブラスニップルシルバー×100になります。適合スポークにご注意ください。【手組ホイールを組まれるお客様へのオススメツール!】 いつも当店をご利用いただきましてありがとうございます。 PAXPROJECTが仮

工具類

工具はいくつか買い足し

ホイールスミスのスポークプレップ(オレンジ)

ホイールスミス;スポークプレップ - パックスサイクルオンラインショップ
スポーク組付け前にねじ山に塗布して使用。15ml ※こちらの商品は、送料510円(1回注文につき5点まで)のレターパック配送も可能です。備考欄にレターパック配送希望とご記入下さい。受注メール送信時に送料は修正致します。

4面掴みタイプのParkToolのスポークレンチ

ParkTool SW-40C スポークレンチ - パックスサイクルオンラインショップ
ニップルの4面を保持するタイプ。高テンションの作業などに。 2面幅3.2mmのニップル用(DT SWISS,SAPIM等)

ノンブランドのセンターゲージ

同じくノンブランドのテンションメーター

コストと重量

トータルでこんな感じ。コスト5万円なら許容範囲内。ホイール前後で500g以上軽量化になります。1gの軽量化に100円…まぁありかな

箇所 ブランド 名称 金額 重量
リム 中華 無名 ¥17,000*2=¥34,000 355g*2=710g
Fハブ SHIMANO SAINT HB-M820 ¥5,500(中古) 244g
Rハブ Tanke 不明 ¥4,109 418g
スポーク SAPIM Race ¥91*64=¥5,824 371g
ニップル SAPIM ブラス2.0×14mm  ¥10*64=¥640 71g
合計 ¥50,073 1,814g

組み上げ

今回はびっくりするくらい簡単に作業が進みました。後述しますけどAIの支援によるところが大きかったです

完成!

フロント812g

リア983g

  • スポーク通す
  • テンションを目標の60%位まで上げる
  • 縦フレ取る
  • 横フレ取る
  • テンション90%まで上げる

こんな順番で作業を進めました。90%でいったん完成とし、走りながら増し締めして100%に持って行く予定です。

スポーク長もぴったりでした。スポークはリムとハブが届いた後に頼むのが正解

作業ではテンションメーターとセンターゲージ大活躍しました。これは買って正解。ちなみに振れ取り台は持ってないのでフレームに括り付けて作業しました(笑)

 

パンプトラック用軽量タイヤ

ホイールついでにタイヤも軽いやつに。昨年デビューしたGoodyearのWingfoot Park。ノブの無い、アスファルトとコンクリートに特化したタイヤです

パンプトラック(ほぼ)専用タイヤ

556g

544g

バイクにインストールして完成!これでノーマルから約1㎏(977g)軽くなりました。実際にパンプトラックで乗るのが楽しみです

完成!

 

AIによるサイクリスト支援

今回のホイール組では、AIにものすごく沢山のアドバイスをもらっています。工具を揃えたのも、スポーク長計算も、作業の段取りも、ありとあらゆることについて助言してもらいました

だいたいですよ、ニップルに12㎜と14㎜と16㎜があってそれぞれどういう使い分けをするかなんて素人には全く分からんわけですよ。どうしてSAPIMのニップルが優れてるかとか、JISと逆JISの違いとか。AIは懇切丁寧に教えてくれるわけ

もちろんAIより詳しい人はいる。ホイール組みなら、のむラボさんやPAXさんが鬼のようなノウハウを持ってるでしょう。でも俺が知りたいときにタダで隣で教えてくれないじゃん?なんせそれらはメシノタネコードです。自分よりは詳しく、無料でどれほど時間を掛けても嫌な顔しないAIは自分にとっては貴重です

納得いくまで対話し、理解度が高いから作業にも自信が持てるし、手戻りや作業停止が無い。今回でホイール組は3セット目だけど、今回ほど簡単に感じたことはありません

こういうのをA.Iを使ったメカニック「AI.AM(Artificial Interigence Aided Mechanic)」と名付けたい

もちろんAIも万能ではなく。ハルシネーションの懸念はあります。今回、スポーク選定でSAPIM Raceを強く勧められました。この手の用途だとRaceのようなバテッドスポークを使うことはあまりなく、一般的にはプレーンの#14を使います。これがいったいどのような学習から得られたのか分かりません。パンプトラックでハードに使ってみないと正解が分からないので、ここについて判断保留しています

そういったところを差し引いても便利なのは確か。そしてこれは自分だけじゃない。広範囲でAIによるサイクリスト支援を見かけます

プロより手を動かす時間が短いアマチュアサイクリストにとって、AIは非常に有用なテクノロジーだなと感じています。もしかするとこれからわたしたちは『人に相談すること』が激減するのかもしれないですね

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