2019年から乗ってるFM936もだいぶんくたびれてきた。5年ほど乗る中で、自分の乗り方との乖離も大きくなってきた。フレームにも小さなクラックが入ってるので、そろそろ更新しないと…
理想のバイク
「俺が欲しいMTB&グラベルバイク2024」でも書いた通り、自分の理想とするMTBはジオメトリーはほぼ固まっている
①リーチ450mm、スタック610mm
②シートチューブ長は410mm
③チェーンステイ長は430mm
①体にフィットし、②大きな体重移動ができて、③コーナリングが鋭いバイクと言い換えても良い
このようなジオメトリー、中華系では残念ながら見当たらず、久しぶりにメーカーもののバイクを購入した
MARIN RIFT ZONE Carbon 1
購入したのはMARIN RIFT ZONE Carbon 1
サスペンションストロークはフロント130㎜、リア125㎜の、ここだけ見るとダウンカントリー系。ただし、ヘッドアングルが65.5°とかなり寝ていて、ここはエンデューロバイクに近い。「ハードコアダウンカントリー」とでも言おうか
日本サイト
本国サイト
このカテゴリーのバイクというと
・Canyon Spectral 125
・Yeti SB120
・Evil Following LS
・LUX Trail Gen2
とかがある
ジオメトリーを比較してみた
項目 | FM936(M) | Rift Zone(M) | Spectral 125(M) | Lux Trail Gen2(M) | Yeti SB120(M) | Evil Following LS(M) | 理想 |
リーチ | 475 | 455 | 460 | 460 | 455 | 460 | 450 |
スタック | 592 | 607 | 622 | 598 | 615 | 604 | 610 |
ヘッドアングル | 67° | 65.5° | 64° | 67° | 66.5° | 66.9° | |
シートアングル | 77° | 76° | 76° | 76° | 76.5° | 76° | |
CS | 438 | 425 | 437 | 435 | 437 | 430 | 430 |
CT | 440 | 400 | 420 | 420 | 400 | 432 | 410 |
HT | 105 | 105 | 120 | 100 | 104 | 110 | |
WB | 1193 | 1186 | 1230 | 1180 | 1191 | 1183 | |
BB | 45 | 34 | 35 | 38 | – | – | |
Fサス | 120 | 140 | 140 | 120 | 140 | 130 | |
Rサス | 115 | 125 | 125 | 120 | 120 | 121 |
かなりコンパクトで、自分のニーズに合ってる。特にチェーンステイ長は425㎜と29インチとは思えない短さ
アッセンブル
このバイクはヤフオクで中古で手に入れたのでアッセンブルは標準とだいぶん違う(異なるところが赤文字)
フレーム | MARIN RIFT ZONE Carbon 1 |
フォーク | Rockshox PIKE Ultimate 140㎜ |
Rショック | Fox Float DPS(ボリュームスペーサーを0.4in3から0.6in3に変更) |
ホイール | Roval トラバースカーボン29 BOOST XD |
タイヤ | F:MAXXIS MINION DHF2.5、R:同AGGRESSOR 2.5 |
クランク | SRAM GX |
グループセット | Shimano SLX 12速 |
カセット | KCNC 12S 9-52T |
ブレーキ | MAGURA MT Trail &ストームHCローター 203mm |
ハンドルバー | e*thirteen Race 35 カーボン |
ステム | FUNN Equalizer Zero 35mm |
シートポスト | X-Fusion Manic 150㎜ |
サドル | Fabric |
重量 | 15.0㎏ |
インプレッション
購入後、トレイルやパークを数か所走っている
・関東某トレイル
・北関東某トレイル
・北関東某MTBパーク
・山伏トレイルツアー
・中部某トレイル
クロカン的なルート、ダウンヒル的なルート、フロートレイル、パークでのジャンプなど、一通りのシチュエーションは経験した
写ってないけど、これはRift Zoneでトレイル走ってるところ
これすごい…人車一体
ハンドリング自由自在
FM936と比較すると、リーチが25㎜短くコンパクトなポジション。とにかくハンドリングがいい。ナチュラルに曲がるXC系バイクの乗り方ではなく、ぶんぶんぶりまわす下り系バイクの系譜。バームでリアが刺さって「グイっ!」と曲がる感覚はFM936には無かった
65.5度と寝気味のヘッドアングルだからもっともっさりかなと思いきや、ガチエンデューロバイクと比べるとホイールベースが短い(1186㎜)ことも奏功しているようだ
自分はスイッチバックがかなり苦手なのだが、Marinに乗り換えてから、バイクにかなり助けてもらってる感じがある。山伏トレイルツアーのコークスクリュー的に10mほど一気に下るセクションをクリアーできたのはこのバイクのおかげだと思う
ちなみに、FM936と比べるとマニュアルがパコパコ上がるしウィリーも維持しやすい
剛性感すごい
車体の剛性が高く、ハードに下ってもフレームがよじれるような雰囲気はない。下りではサスペンションがしっかり仕事してるのが伝わってくる。特に今まで乗っていたFM936は「フレックスピボット」と呼ばれる、リアセクションがしなる構造だったので、どうしてもリア回りの剛性が不足している感じだった
対してRift Zoneはフルサスでは定番の直押し+リンク方式でリアセクションの剛性感が高い。コーナリングでリアがよれないので、とにかく安心して攻められる。
ブレーキがやばい
ノーマルのアッセンブルではないのだが、Maguraのブレーキが着いてた。マグラを使うのは初めてだが、制動力、フィーリングともに素晴らしい。スピードコントロール目的のうっすら当て効きから、コーナー手前の急減速まで指一本で自由自在。また、レバー形状がすごくフィットする。このレバーはシマノより断然好み
登りはつらい
ちなみに登りは。。。。まずタイヤが重い。F983g、R990g!というかバイクの車重も15.0㎏!さらにショートリーチ、ハイスタックなのでフロントに加重をかけられない。Rサスも超動く。タイヤはハイグリップなので、パワーがあればなんとか登るが、最低限の登り性能
間違ってもクロカンライダーと一緒に走るものではない
その他
リアは簡単にフルボトムする。が、なぜかボトム感が薄い。ボリュームスペーサーを増やしているのも効いているのか?
まとめ
完全にアクション系バイクですね。本当に29インチなのか?ってくらい俊敏
フレーム、サスペンション、タイヤ、ブレーキの4つのバランスがキレイに取れていて、どこか一か所だけ突出しているということが無い。完成度が高くてどこにも手を入れる必要が無い
テクニカルな下り系トレイル、MTBパーク、ゲレンデの中級者ラインなんかはこのバイクの真骨頂かなと思う
2024年買ってよかったプロダクトNO.1になるかもしれん
これ中古なんだけど、自分の前に組んだ人がわかってる人だったんだろうな。。。
そしてグッバイFM936…
Grindulo!にも出たし、有終の美を飾れたことだろう…
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