【なんと発売になったみたいです】
Twitterで回ってきたこのツイート
モーターショーでも一際人気を集めたロードバイク…
おいおい…kawasakiか凄い自転車作ってきたで…
こりゃ本格的に動き始めたな…#kawasaki#ロードバイク pic.twitter.com/lmKLRq5Rv3— 藤原克昭 『喝能』 (@katsuaki37) 2020年7月20日
kawasakiからロードバイク!ライムグリーン×黒がなかなかかっこいい!市販されたらロードバイク界にライムグリーン旋風が吹き荒れる?
・オーソドックスなフレーム形状
・ケーブルフル内装
・シートポストは丸形状
・臼式のシートポスト固定方法
・フラットマウント
こういった特徴から察するに最近の設計でしょう。CanyonアルティメットやYONEXカーボネックスのような、いわゆるオールラウンドモデルに見えます。ただどのモーターショーで発表になったかも不明だし、ネットを漁ってもこのツイートしか見つかりません。リークもしくはフライング?
ちょっとおもしろいなと思ったのは、写真の向き。ロードバイクの写真て普通はドライブサイドを写んですが、これは反対の左向き。グループセットが何を使っているのか良く分かりません。それから、スタンドを使っているのも珍しい。普通は透明なアクリル棒なんかを使って自立させるケースが多いはず。そういった見せ方を知らない、あるいは無視しているところから察するに、少なくともこの写真を撮ったのは自転車関係者ではなさそう。
…これ、写真は出せないけど某メーカーの2021年モデルにそっくりですね。。。おそらく某メーカーとのコラボレーション(もしくはOEM)なんじゃないでしょうか。自社開発にはとても思えません。デビュー作がケーブル完全内装とかツボを押さえすぎ。ちなみにその某モデル、既に自転車屋さんには営業が掛かっているようなので現物を見たことがある人もいるかも?
【2021年4月追記】
現時点ではそのモデルは正式発表になってない模様。
※微妙にデザインが異なるのでここは取り消し
さてさて、昔から4輪/2輪メーカーが自転車カテゴリーに進出しようという動きはぼちぼとあります。BMWやHONDAはガチで自社開発モデルを作りましたし、最近だとDucatiがE-bikeをリリースするというニュースも話題になりました。しかしながら、こういった動きがビジネスとして成功した例は非常に少ないです。理由は2つあると思います。
理由その1.利益構造
モーターサイクルや自動車はシャシーとエンジン、内外装及びソフトウェアを自社開発するケースが多いです。外部調達するのはサスペンションやブレーキ、タイヤなど一部にとどまります。つまり自社開発比率が高い=高い利益率ということ。また、自社開発によって優れた技術やエンジニアを保有することもできます。
対して自転車は自社開発比率が非常に低い。フレームのみ自社開発で、コンポーネントとホイール、タイヤにフィニッシングキットは外部のものを使うケースが多い。つまり利益率が非常に低くなりがち。少数ではありますが、自社開発比率を高めて成功しているのはスペシャライズドやGiantなどでしょうか。
理由その2.マーケットの規模
モーターサイクルや自動車の市場は巨大です。単価数十万円~、販売台数は数千~数万です。巨大資本を投入して製造設備を揃えぶんぶん回し、リターンをがっつり取る。ガソリン、ヘルメット、カスタムパーツEtc.周辺市場もまた非常に大きい。
対して自転車の市場は中小です。単価はせいぜい10~40万円程度。販売台数は少ないと2桁です。市場全体では販売台数はそりゃありますが、メーカーの寡占化が進んでいないので1車種で何万台も売れない。ガソリンスタンドのようなインフラに関わる周辺産業もない。規模でいえばエンジン付きの乗りものの市場規模の数分の1、あるいは数十分の1でしょう。
つまり、4輪/2輪メーカーが期待するほど利益率も取れないし販売台数もはけない、と。リソース(設備やエンジニア)を割きたくとも、そんなんじゃ元が取れません。そりゃビジネスとしてなかなかうまくいかないわけです。成功するためには、アメリカ/台湾式(巨大資本でぶんぶん回す)、ヨーロッパ式(小資本でブランド価値付けて高単価化)、その他(直販などで収益構造改善)などなど。いずれにしても参入障壁はそこそこあるでしょう。4輪/2輪でネームバリューがあるからとちょちょいと成功出来るようなもんじゃない。
成功例
唯一成功しているのはYAMAHAですね。電動アシスト自転車のパワーユニットでは日本一のシェアを誇りますし、このカテゴリーは世界的にもまだまだ伸びしろがある。ただ、あくまでメインはパワーユニットです。自転車メーカーというとちょっと語弊があるかも?むしろシマノのようなコンポーネントメーカーに立ち位置が近いかもしれません。実際ブリジストンの電動アシストユニットはYAMAHAのOEMですし、外販には積極的なようです。
じゃぁ今回のkawasakiのケースはどうなんでしょう。某メーカーのOEMだと仮定すると、自社リソースを全然使ってないということなんで、つまりは利益率極小です。真面目にやらなければ販売台数も期待できない。過去のメーカーの動向を考えればビジネスの成功確率はほぼゼロです。じゃあこれ何なのというとというと端的に言って話題作りでしょう。なにがしか関係のある自転車メーカーに中を作ってもらい、ガワは自社ブランドで販売(もしくはショーモデルとして発表する)。SUBARUやLEXUS、最近だとメルセデスがやってます。マーケティングマーケティング。うーん、つまんない結論です。
「kawasakiのロードバイクがワールドチームへ機材提供し、ツール4賞独占!」なんてなったら大変夢があるんですが。
コメント
これからKawasakiの単車を買うところなので、ちょっと興味ありますね😅
レクサスのやつは、ANCHORのRSのように見えますね