自分は背があるわりに脚が短いので、フレームは大きいがサドルは低い状態になりやすい。つまりサドルとハンドルの落差を出しにくい。サドル高は変更できないので、ハンドル高を落とす方向で落差を調整することになる。ステム角を変更しても良いけど、ちょっと(5~10mm程度)ならヘッドセットのスタックを下げた方が簡単。まぁ最初からHT長の短いのを買えという話ではあるけどw
今回新しいフレームを購入したのだが、ハンドルをもう少しだけ下げたいので、Aliexpressで見つけたスタックの低いものに交換することにした。
NECO社のヘッドセット
見つけたのはこれ。お値段約2500円。
ja.aliexpress.com
商品説明に「Only 0.7mm thickness!」とある。
トップカバーにも「ULTRA THIN TOP COVER」とプリントされていて、薄さをセールスポイントにしてる模様。
内容物
ヘッドセット本体、取説、プラ製タグ。袋に型番が記載されてた。「h273TT-B52」というらしい。この付属のプラ製タグ、スケールを兼ねててベアリング内径を測らなくてもサイズが分かり結構便利。まぁ頻繁に使うもんじゃないけどw
実測
Necoのスタックハイトは実測3.2mm。元々付いてたFSAのものが15.2mm。0.7mmは嘘じゃん!!まぁ要は最薄部(図)が0.7mmってことだと思われる。市販品だとこれが最薄でしょう。小柄なプロだとベアリングむき出しで使ったりするけどさすがにそれは無理。
インストール
既についていたFSAヘッドセットのキャップを外して付けてみた。
ベアリング部はFSAのものだけど、特に問題無し。動きもスムーズ。
ノーマルのFSAとの比較
最初から付いていたFSAのヘッドセットが15.2mmだったので、差し引きで12mmほど低くすることが出来た。
ヘッドセットの上ワンがまっ平らだとなんとなく見た目に違和感があるけど、ポジションが出ている方が重要なので気にしないことに。
ハンドル高の微調整しやすい良プロダクト。欠点は、薄さゆえの防塵性/防水性の低さか。個人的には雨中のロングライドはほぼやらないので無問題だけどブルベとかで使うのは良くなさそう。今は交換用のベアリングも安価に手に入るので、気になるならたまに交換しておけば良いだろう。
このNECOってメーカー、今回はじめて知った。
www.necoparts.com
台湾にあるメーカーで、主力製品はヘッドセット、BB、ペダル、ランクセットなど。アルミ切削や鍛造が得意っぽい。本業はOEMかな。リテール機能が弱そうだからエンドユーザー相手に商売するより、営業マンが大口のオーダーを取ってくる方が楽だろう。
アルミ小物で成功しているコンポーネントメーカーというとKingやWolftoothなんかがぱっと思い浮かぶけど、数はあまり多くない。アイディア勝負で競合と差をつけるか、ブランディングで単価を大幅に上げるか、いずれにしてもなかなか大変。
以前だと個人での入手性はとても悪かったのだが、Aliexpressのおかげでこういったパーツが手に入りやすくなったのはありがたい限り。
ちなみに、薄型のヘッドセットというと、Woodsmanから3mm厚のものがリリースされてる。なんとなく写真を見てる限りではNecoと同じ?
www.woodmancomponents.com
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